(左から山下真司、反町隆史、天海祐希)

破天荒な言動で旋風を巻き起こしたグレート・ティーチャーも52歳。令和ならすべてパワハラ、モラハラともいえる鬼塚の教育方針は28年ぶりの復活作でどう変わるのか─。ということで、昭和生まれの男女500人に「いたら嫌なドラマの先生」を聞きました。1位は意外? 納得!?

 今年7月スタートのドラマの中で、大きな注目を集めているのが、反町隆史主演の学園ドラマ『GTO』(フジテレビ系)だ。'98年に放送された前作は、関東地区の平均視聴率28・5%(ビデオリサーチ調べ)を記録した超ヒット作。
 
 反町版はその後も、映画やリバイバルが制作されるたびに話題を集めている。芸能リポーターでドラマウォッチャーの山崎寛代さんは28年前の『GTO』現象についてこう振り返る。

「あのころの反町さんの人気は、本当にすさまじかったですよね。前年同期のドラマ『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)で爆発した人気が『GTO』でさらに加速した印象があります。

 また、元暴走族の総長・鬼塚英吉が教師になるというマンガ原作ならではの破天荒な設定も、視聴者を引きつけました。28年ぶりの新作が、どれだけ話題になるのか楽しみです」

 鬼塚のように、学園ドラマには個性的すぎる教師がつきもの。そこで『週刊女性』は、昭和生まれの成人男女を対象に「ドラマの先生」に関するのアンケートを実施。今回は「実際にいたら嫌なドラマの先生」ワースト5を紹介しよう。

実際にいたら嫌なドラマの先生 ワースト5

「ちょっと荒っぽすぎて嫌悪感しかない」(東京都・38歳・女性)「生徒のことを思っているかもしれないが、いざ自分の担任となるとあまりよい気がしない」(愛知県・59歳・女性)などの意見が上がり、

 5位に入ったのが『GTO』('98年・フジテレビ系)の鬼塚英吉だ

 実際、生徒の家の壁をぶち抜いたり、生徒を逆さづりにして脅したりと、不適切にもほどがある一面も(いずれも生徒のためだが)。鬼塚が令和のコンプラにどう立ち向かうのかも、次回作の見どころかもしれない。

 ワースト4位は、禁断の愛を描いた『高校教師』('93年・TBS系)の羽村隆夫(真田広之)

「フィクションだからまだ見られるが、実際はただのロリコン」(東京都・43歳・女性)、「ただただ気持ち悪い」(神奈川県・56歳・男性)など、男女ともに強い拒否反応を示した。

 教師と生徒の恋愛のほかにも、近親相姦やレイプなど、当時でも過激な描写が話題となった同作。今は放送すら難しいかも?

最下位は“青春スポ根ドラマの金字塔”

 続くワースト3位には、教わりたかったランキングで1位を獲得した金八先生がランクイン。

上戸彩が生徒役を務めた『3年B組金八先生』第6シリーズ

「自分が3年B組にいたら、あの熱血ぶりに嫌気がさしていたと思う。あんなに過干渉の先生だったら、今なら不登校になっていたかも」(東京都・78歳・女性)、「私のキャラと合わなくて、冷静に考えたら絡まれたくないというか、怖いかも」(茨城県・43歳・女性)など、

 生徒の家庭に踏み込みすぎる熱さに恐怖を感じるとの声が、ランキングに影響した。教師という仕事の難しさを感じさせる結果に……。

 ワースト2位は『女王の教室』('05年・日本テレビ系)で天海祐希が演じた阿久津真矢

 熱血とは正反対の冷血な彼女は、生徒の自立心を育てるために、鬼教師になったという事情もあるが……。

「怖くて登校拒否になりそう。終わりが良くても怖いイメージが強い」(新潟県・54歳・女性)や「恐怖で支配し、追いつめるやり方は教育ではなく虐待。ドラマとしては面白いかもしれないが、自分の子どもの担任だったらと思うとゾッとする」(長崎県・53歳・男性)など、子ども、保護者目線双方でNGが出た。

ワースト1位は「昭和のノリ」

 そして今回「実際にいたら嫌なドラマの先生」ワースト1に選ばれたのは、不良高校のラグビー部が舞台の『スクール☆ウォーズ』('84年・TBS系)、滝沢賢治(山下真司)

'84年放送の『スクール☆ウォーズ』(TBSチャンネルHPより)

 実話を元にした青春スポ根ドラマの金字塔といわれる同作だが、アンケートでは厳しい意見が散見された。

「昭和のノリにはついていけない」(千葉県・45歳・女性)や「当時だから許された教師像ですが、リアルタイムで見ていたときにも『俺がおまえらを導く』といった傲慢な態度が鼻についた」(東京都・57歳・男性)、「暴力だらけの学校で暴力で片づけるのは勘弁してほしい」(神奈川県・56歳・女性)との厳しい意見も。

 当時から苦手意識を持っていた人々から、票が集まったようだ。

「山下真司さんは、自身の転換期となったこの作品をとても大切に思っているという話を聞いたことがあります。とはいえ『俺はこれからおまえたちを殴る!』というセリフは、現代ではいろいろな意味で響きにくいかもしれません」(山崎さん)

 今や熱血教師そのものが、扱いの難しいキャラクターになりつつあるのかもしれない。

「最近は『金八先生』のように、人間関係やクラスの空気そのものを丁寧に描く学園ドラマが少なくなったように感じます。学級会のシーンだけで1話を使うなんて、現代でもなかなか実験的。だからこそ、多くの視聴者が作品のテーマを自分事として受け止められたのではないでしょうか」(山崎さん)

 不登校、SNSトラブルなど、現代の社会問題とも密接につながる学園ドラマ。当事者が多いテーマだからこそ、ごまかしが利かず、視聴者の目も厳しくなる。令和の鬼塚英吉は、どんな教師像を見せてくれるのだろうか。

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山崎寛代 FM群馬での勤務を経て、TBS系『3時にあいましょう』『スーパーワイド』、テレビ朝日系『スーパーモーニング』などワイドショー・情報番組でリポーターを務める。現在はテレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』などに出演中