2026W杯サッカー日本代表選手たち

「日本の文化ともいえますが何より感謝の表れです」

オランダ戦後にゴミを黙々と拾う日本人サポーター

笑顔で掃除をする日本人サポーターたち(FIFA公式Xより)

 サッカー・ワールドカップ北中米大会のグループリーグ初戦、日本対オランダ戦は2-2の劇的なドローに沸いた。試合後、日本人サポーターたちは青いゴミ袋を手に、スタンドに散らばったペットボトルや紙コップなどのゴミを黙々と拾い集め、その様子が世界中に拡散。FIFAの動画でインタビューに応じたサポーターは、冒頭のようにゴミを片付ける理由を語っていた。

 この光景をFIFA(国際サッカー連盟)公式Xが「日本のファンが毎試合後にスタジアムを掃除する理由。リスペクトだ」と投稿すると、海外メディアも一斉に称賛。米FOXスポーツのXでも「ゲームを超える日本の伝統 」と紹介され、日本代表選手たちのロッカールームの綺麗さにも「また一つ素晴らしい日本の伝統。試合後にロッカールームをいつもピカピカに保つ」と報じられていた。

 一方、国内のXでは異なる反応も広がっていて……。

《海外から褒められたいだけなんだろとしか思えない》

《去年の隅田川花火大会の時はゴミだらけだったのに》

《この中に、普段からカナバサミ持って近所のゴミを習慣的に拾ってる人どのくらいいるんだろう》

 など、冷笑が入り混じる空気が漂っている。

 アメリカのスポーツ専門メディア『ESPN』によると1998年、日本が初出場したW杯フランス大会でスタジアムを清掃する日本サポーターたちが目撃され、それ以降、日本が出場するその他の主要なスポーツイベントでよく見られる光景と報道されている。

ゴミ拾い、国内での反発

「前回のカタール大会でも世界的な注目を集め、逆に日本人サポーターたちが掃除をしないで帰ると、それはそれでニュースになりそうなくらい世界で浸透しているでしょう。海外メディアでも取り上げられているように、人に“迷惑をかけない”精神や学生時代の“スポーツ教育”が反映されていることが背景にあると分析されていました」(スポーツ紙記者、以下同)

 海外からの称賛が報じられるたびに、国内では一定の反発が生じてきた。2022年のカタール大会時には、大王製紙元会長の井川意高氏が「日本人の劣化が口惜しいんです。ゴミ拾い褒められて喜ぶ奴隷根性に大和民族が成り果てたことに憤ってるのです」と批判し波紋を呼んだ。

 特に引き合いに出されるのが、国内イベントでのゴミ問題である。毎年90万人以上が訪れる隅田川花火大会では、終了後にペットボトルや弁当などのゴミが散乱する光景がSNSで報告されている。

「現地のサポーターたちは海外からの評価を気にして掃除しているように思えませんが、国内メディアやSNSで『日本の完璧マナー』などの見出しが溢れることで、国内の現状とのギャップに違和感を覚える人が多いのではないでしょうか」

 掃除をした日本サポーターたちの動機と、それがメディアやSNSでどのように語られるかは切り分けて考える必要があるのかもしれない。