古賀千景議員(公式サイトより)

 自衛隊を巡る“不適切発言”によって、所属する立憲民主党から6月17日に処分を言い渡された古賀千景参議院議員。その処分内容の甘さに国民が憤慨する中、ついに“抗議文”も提出される事態となっている。

「豊かな子どもたちは、自衛隊とかなりませんよ」

 発端となったのは、6月15日の参議院予算委員会における古賀氏の発言。約30年にわたって小中学校に勤務してきた同氏は、防衛省が作成した子ども向け冊子『まるわかり!日本の防衛~はじめての防衛白書』について質問。「私も教えた子がいっぱい自衛隊にいるんです。いっぱい苦しんでますよ」として、自衛隊に入隊した子どもたちが何かに苦しんでいると訴えた。そして、そこからさらに続けた言葉が、大炎上を招くことに。

「古賀氏は、“自衛隊に行く子どもたちって、経済的に厳しい子どもたちが行くんですよ。豊かな子どもたちは、自衛隊とかなりませんよ”と、かなりの偏見とも言える考えを語ったのです。議会がざわついたことで“失礼しました。訂正します”と述べたものの、この発言を受けた小泉進次郎防衛大臣は“事実誤認”だと強く反論。小泉大臣の答弁を受けて“私の発言が申し訳なかったです。それは撤回させていただきます。申し訳ありませんでした”と謝罪した古賀氏でしたが、世間からは批判の声が殺到しています」(全国紙社会部記者)

 古賀氏は自身のX(旧ツイッター)でも謝罪したが炎上はおさまらず、立憲は《すべての自衛官、ご家族、関係者の皆さまに心から深くお詫び申し上げます》として謝罪文を公開。しかし、そこで下された“処分”はというと……。

「公開された文章によれば、《幹事長より厳重注意処分を行い、古賀千景議員に再発防止と信頼回復に努めることを求めた。加えて、文教科学委員会における筆頭理事の任を解くこととした》とのこと。この内容に対して、国民からは“身内に甘すぎる”“謝罪会見のうえ、議員辞職を求めます”といった意見が寄せられています」(前出・社会部記者)

「自慢の父は自衛官です!」金メダリストの投稿が話題に

 世間の怒りがおさまることはなく、処分発表と同日、元自衛官及び自衛隊を支援する議員有志たちが動きを見せた。

「自衛官募集相談員で東京都議会議員の河野ゆうき氏、元陸上自衛官で練馬区議会議員のつじ誠心氏、元航空自衛官で板橋区議会議員の木田おりべ氏、元陸上自衛官で板橋区議会議員の日原未知子氏、元海上自衛官で大田区議会議員の天坂大介氏が、連名で抗議文を提出しました。抗議文では、古賀氏の発言を《自衛隊員をはじめ、そのご親族や退職された元自衛隊員の方々を冒涜するもの》としており、さらに《その子どもたちや自衛隊入隊を目指す若者への差別や偏見を誘発する可能性を大いに含むもの》と厳しく非難しています。

 また、古賀氏の経歴を鑑みて《元公立学校の教諭として、自衛隊に入隊する教え子の方々への見方がどのようなものであったかを想像させる》という指摘も。本人の謝罪については《何に対する訂正なのか、また、誰に対する謝罪なのかが明確に示されておらず、発言により冒涜された方々の名誉の回復に至っていません》としています」(政治ジャーナリスト)

 抗議の内容としては、「今回の発言が、自衛隊員の募集や士気の維持などといった国家の防衛基盤に与える影響を十分認識し、国益を損ね得ることに対する国家的な責任の重さを自覚すること」「今回の発言に関し、対象を明確にした上で改めて訂正と謝罪を行うこと」「御党に所属する議員に対し、自衛隊への理解促進を図ること」の3点を求めている。

自衛官の父について想いを綴った、パリ五輪女子レスリング金メダリストの鏡優翔選手(本人のXより)

 ついに正式な抗議を受けた古賀氏。加えて、X上ではあるアスリートの投稿が大きな話題になっている。

「6月17日、パリ五輪の女子レスリングで金メダルを獲得した鏡優翔(かがみ・ゆうか)選手が自身のXを更新。鏡選手はお父さんが自衛官で、《私は父のこと誇りに思ってる やりたいことたくさんやらせてもらった。小さい頃に帰ってこれるかも分からない国に命懸けで行ったり、地震が起きたときは家に帰って来れない日が続いたり。それでも毎日「行ってきます」というかっこいい父の背中を見送った。そんな私の自慢の父は自衛官です!》と綴りました」(スポーツ紙記者)

 鏡選手の投稿に対して、世間からは「古賀千景をオーバーキルしてる」「鏡さん 素敵な投稿をありがとうございます!」「自衛隊の皆さんには頭が下がります!いつもありがとうと思ってます!素敵なお父様だと思います!!」「多くの日本国民は、自衛官であるあなたのお父さんやその家族に感謝して、サポートします。職業差別や侮辱、誹謗中傷する立憲民主党の国会議員の古賀議員には負けないでください」「あなたのお父様にも他の隊員の皆様にも感謝しかないです」などの反応が寄せられている。

 国会議員、ひいては元教育者とは思えない言動で大炎上を招いている古賀氏。有志たちの訴えを、立憲はどう受け止めるのか。