6月2日から22日まで福岡県にある博多座で『六月博多座大歌舞伎』に出演していた坂東彌十郎。
「彌十郎さんは、17歳で歌舞伎の初舞台を踏みました。梨園の子どもは幼稚園児くらいのことが多いため、彌十郎さんはかなり遅いデビューといえるでしょう。身長183センチという体格は、配役が限られてしまうこともあり、いろいろ苦労があったようです」(歌舞伎関係者)
これまで歌舞伎界から映像の世界に飛び込んだ俳優は数知れず。中村獅童や片岡愛之助など名だたる人気俳優が活躍しているが、まさに今“遅咲きブレイク”を果たしているのが坂東だ。
「彌十郎さんは脚本家の三谷幸喜さんから“映像の仕事をやりませんか”と声をかけられ、2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で主人公の父である北条時政を演じました。初の映像作品では、動き方がわからず、撮影をストップさせることもあったとか」(テレビ局関係者)
今年はすでに4本のドラマに出演するほど多忙を極めている。さらに7月にはTBS日曜劇場『VIVANT』の放送と、映画『キングダム 魂の決戦』の公開が控えている。
「映像の出演が増えてもなお、演じていていちばん“興奮”するのは歌舞伎なんだとか。また、大のスイス好きで、これまで足を運んだのは20回以上。
ヨーロッパの人たちにとっても歌舞伎がオペラやミュージカルのように当たり前になってほしいと願っており、長男の坂東新悟さんと『やごの会』を立ち上げ、2016年に『積恋雪関扉』という演目でパリ、ジュネーブ、マドリードを回りました。将来はヨーロッパに歌舞伎専門の劇場を建てることが目標だといいます」(前出・歌舞伎関係者、以下同)
奥さんにハグ・キスする“フランス流”
一方、2021年からは、
「板橋区の観光大使に任命されています。現在は、20年以上前に購入した板橋区の分譲マンションに奥さんと暮らしています」
取材を進めると“地元”で見せる坂東の素顔が見えてきて……。
「ウチには20年ほど通っていただいておりますが、いつも穏やかな雰囲気。ただ、2024年の5月に奥さんが自宅の階段で転倒して手術を受けたときは、彌十郎さんは相当落ち込んでいましたよ」(近所のクリーニング店の店員)
最愛の妻への愛情表現は欠かさない。
「彌十郎さんは外出するときに、奥さんにハグをして、フランス流に音を立てながら頬にキスをするほど仲がいいんです」(前出・歌舞伎関係者)
映像作品で存在感を放つ一方、その胸には愛する歌舞伎と妻への熱い思いが宿っている。
