NHK

 NHK経営委員会の古賀信行委員長が、同局の受信料に関して“値上げ”というワードを口にした。それに対して、国民からは批判が噴出している。

3年連続の赤字で「受信料“値上げ”」

 6月23日、NHKは2025年度決算(単体)を発表。収入から支出を差し引いた事業収支差金は318億円の赤字で、3年連続の赤字決算となった。ただし、赤字額自体は前年度比で130億円縮小している。

 一般企業の売上高に当たる“事業収入”は前年度より5億円の増、増減率に換算すると0.1%増の6130億円で、6年ぶりの増収。しかし、受信料については契約総数の減少もあり50億円の減収。増減率に換算して0.9%減の5851億円だった。なんと、7年連続での減少となる。

 一方、事業支出は前年度より124億円減、増減率にして1.9%減の6449億円。最終的に赤字決算となったが、不足分は積立金を取り崩して補填したという。

 経営委員会後、古賀委員長は取材にも対応。世の中は“物価高”で様々なコストが増加しており、受信料についても「本当は値上げの時期だと、個人的に思う」と“値上げ”を口にした。

 しかしながら、「そう安易に値上げとは、なかなか言えない状況だろう」とも付言。受信料の督促強化などにより未収数は6年ぶりに減少しており、この点については職員の努力によるものとして評価している。

NHK“スクランブル化”求める声も

 古賀委員長による突然の“値上げ”言及に、世間からは「寝言は寝てから言ってほしい。こんな寝言言ってる人間が経営委員長なの?」「値上げではなく、まずは経営規模の縮小や賃金カットやリストラを検討してはいかがだろうか」「普通の企業なら、まずは自社のサービスを見直して選ばれる努力をするでしょ」「物価高で苦しいのは、NHKなんかよりむしろ国民なのに」など、不満が殺到している。

テレビ離れはNHKの要因も…?

 また、見たい人だけがお金を払う“スクランブル化”への要望も根強く、

「値上げしてスクランブル化すればいいんじゃないんですか。本当に必要な人は高くても見るでしょう」「だ~か~ら~、スクランブルにしてくれたら好きなだけ上げて貰って構わないよ、残った人たちは上質な朝ドラや大河、全国津々浦々に構えた地方局から厳選し、潤沢な資金で制作された番組を鑑賞したい方達だろうからそれに見合った料金を頂いて下さい」といった意見も。しかし……。

「スクランブル化の可能性は低いでしょう。先日の記者会見でも、NHKの井上樹彦会長はスクランブル化の導入を明確に否定しています。NHKは公共放送であり、特定の利益や視聴率に左右されず正確な情報を伝えることこそが重要だという主張でした」(全国紙社会部記者)

 井上会長によると、社会に必要な情報をきちんと伝えるためにも、NHKには現行の受信料制度がふさわしいという。ただ、視聴者のテレビに対する姿勢は、現行の制度が作られた時代とは明らかに変化している。手遅れになる前に、見直すべき時が迫っているのかもしれない――。