2023年に放送され社会現象を巻き起こした堺雅人主演のドラマ『VIVANT』(TBS系)の第2シーズンが、7月26日からスタートする。
6月27日深夜から第1シーズンの再放送(関東ローカル)も決定。7月6日深夜に放送される第10話の(最終話)では、配信では見られない2023年の放送時に流れたラストシーンで使用されたカットを今回限定で放送するという。
前作はU-NEXTが制作費の一部を負担
平均視聴率(関東地区・世帯)は14.3%、最終回は19.6%と高視聴率を叩き出しただけに第2シーズンもヒットが確実視されているが、それでもTBS局内では「本当に制作費を回収できるのか?」と心配されているという。
「主演級キャストが顔を揃えただけに、今回も高視聴率は間違いないでしょう。でもそれだけでは回収できないぐらい制作費がかかっているんです」(TBS関係者、以下同)
地上波ドラマの制作費は1話あたり3000万円前後が目安と言われているところ、第1シーズンの制作費は1話あたり1億円と噂されている同作。
今回も放送の1年前となる昨夏からアゼルバイジャンなどで大規模ロケを行っていることから、前作と同等の制作費が投じられていると一部メディアで報道されている。
「前作はTBSが動画配信サイトU-NEXTとパートナーシップを結んだ直後で、同サイトの目玉として『VIVANT』を独占放送する代わりに、一部制作費を負担したと言われています。国内限定のU-NEXTでは再生回数も好調でしたが、その後Netflixでも配信がスタート。そこでは思ったより再生が伸びていなかったため、今回は第1シーズンほどの制作費負担はしてもらえていないようなんです」
テレビ不況により制作費が下がる中、TBSが『VIVANT』に多額の制作費を投じている背景には、世界での展開も視野に入れているからだという。
「国内だけのマーケットでは限界があるため、TBSでは『SASUKE』を筆頭にコンテンツの海外進出に力を注いでいます。『VIVANT』も海外でのリメイクなどを想定して制作が行われたようですが、世界配信されているNetflixではあまり話題にならなかったためか現段階ではリメイクの話は届いていないようです」
2022年には海外戦略スタジオ「THE SEVEN」を設立し、Netflixと提携。初の企画・制作作品となる伝説的カルトコミック『国民クイズ』をNetflixシリーズとして制作するなど、グローバル事業に力を注いでいる。
関連イベント開催で高額な制作費を回収か
「第2シーズンの反響次第では海外にリメイク権を売れる可能性はありますが、国内展開だけでも制作費を回収できるよう、前作以上に関連イベントやグッズ展開に力を入れています」
第1シーズンの放送中にも行われた、富栄ドラム演じるドラムが参加する『VIVANT』キャラバンを6月13日から開始。ドラマで使用された衣装展に加えて、公式グッズ販売会も行なっている。
公式グッズも前作以上に多数展開しているほか、サンリオキャラクターズとコラボすることも発表された。
また第2シーズン初回放送の前日である7月25日には、「第1シーズンスペシャルエディション上映会」を東京国際フォーラムで実施。非売品のノベルティ付き、スペシャルゲストが登場するものの、5000円という強気の価格設定となっている。
福澤克雄監督はイベントなどでことあるたびに「大赤字です」と語っていたが、こちらはリップサービスではないようだ。
「地上波のスポンサー料とU-NEXTに一部負担してもらった制作費だけでは赤字だったため、放送後もロケ地巡りオフィシャルツアーなどをして、制作費の回収をしていたと聞いています」
正式発表はないものの、一部報道によると第2シーズン終了直後には映画化も決定しているという話も。映画化されても「よほどヒットしないと制作費の回収は厳しいのでは」とTBS関係者は続ける。
「映画化されるのが事実なら、地上波以上に制作費をかけているはず。でも最近、テレビ局主導の映画が軒並み苦戦していますからね。かつては地上波で多数CMを打てばある程度のヒットは約束されていたが、地上波をリアルタイムで見る人が減っているため、今はSNSでの口コミの方が重要。
またストーリー的に『TOKYO MER』のようにドラマ版を見ていなくても楽しめるような劇場版は難しいでしょうから、映画化されても大ヒットは厳しいかもしれません」
地上波ドラマとは思えないスケールの大きさで国民を夢中にさせた『VIVANT』。ドラマがヒットするだけでは厳しい現実もあるようだが、だからこそ仕掛けられる前代未聞の大型展開と、この夏再び日本中を包み込むであろう新たな熱狂に、ファンの期待は高まるばかりだーー。
