日本時間6月26日の午前8時、サッカー日本代表が『FIFAワールドカップ2026』のグループリーグ最終戦となるスウェーデン代表戦に臨んだ。ここまでの日本代表は、グループリーグで非常に安定した戦いを見せてきた。
初戦のオランダ戦では、欧州屈指の強豪を相手に先制される苦しい展開となりながらも、最後まで攻めの姿勢を崩さずに2対2の引き分け。続くチュニジア戦では攻撃陣が大爆発し、4対0で快勝。日本代表におけるW杯の史上最多得点記録を塗り替え、3大会連続の決勝トーナメント進出へ大きな弾みをつけていた。
本田圭佑の言葉の影響力
そんな大一番を前に、世間ではもうひとつの“問題”が注目されていた。それが、試合の開始時間である。平日の朝8時という、まさに多くの学生や会社員が通学・通勤する真っ只中の時間帯。「はたしてリアルタイムで試合を見られるのか」「仕事をどうするか」という問題が、ネット上で大きな話題となっていた。
試合の数日前から、SNS上では会社員たちの“作戦会議”が白熱。
《とっくに有給とったから心配なし!》
《金曜日は腹痛のため遅れます》
《在宅ワークで高みの見物》
といった声が相次ぎ、W杯を観戦するために有給休暇を取得する人や、在宅勤務に切り替える動きが日本中で広がっていたのである。そんな中、元日本代表の本田圭佑も23日に自身のXを更新。
《日本中の経営者の皆さん、すみません。出勤時間の調整を宜しくお願い致します》
と投稿し、通勤時間と重なる試合をリアルタイムで応援できる環境づくりを呼びかけた。これに企業のトップから賛同の声が相次ぎ、「試合を見てからゆっくり出社しても、遅刻になりません。みんなで応援しようぜ!」と投稿する企業も現れ、職場の働き方にも影響を与える“社会現象”を巻き起こした。
そうして迎えたスウェーデン戦のキックオフ。日本は見事な戦いぶりで1対1のドロー。3大会連続となる決勝トーナメント進出が決定し、30日(火)午前2時にブラジル戦に挑む。
SNS上には歓喜の声とともにあるつぶやきも散見された。
《おい!今日電車空いてるぞ!みんな仮病か?》
《電車混んでなくて神》
《電車鬼空いてたんですけどサッカーのおかげですか???》
《日本戦見るためにみんな休み取ったのかな、今日は電車快適》
《電車ガラガラで草 毎日日本戦やってくれ》
と、サッカー観戦の影響か電車がガラガラだという声もあれば、それを期待した人たちからは《電車空いてないじゃん、どうなってんの??!》《電車でサッカー見てる人おおい笑》との声が溢れていた。
オンタイムで観戦した人が増えた影響で、電車が空いていたというのだ。今回の試合は仕事を休んででも応援にすべてを捧げたサポーターたちの執念が実った瞬間とも言えるだろう。
朝から日本中を熱狂の渦に巻き込んだサムライブルー。彼らはブラジル戦に向けてさらに高みへと進む。世界を相手にどこまで駆け上がれるのか――。新たな歴史を塗り替える挑戦は、まだ始まったばかりだ。
