総社市長が投稿した「ヤマザキパン」からの“差し入れ”投稿

 6月25日、大雨の影響で岡山県総社(そうじゃ)市に避難指示が発令される中、ある企業の“神対応”がネット上で大きな注目を集めた。

避難者に届けられたパン

 事の発端は、総社市の片岡聡一市長(66)が自身のXに投稿した1枚の写真。そこには、複数種類のパンが詰まったケースがうず高く何重にも積み上げられた光景とともに、こんな感謝の言葉が添えられていた。

【避難所設置の発令をするやいなや山崎製パンさんから避難者の方々へどうぞとパンがそっと総社市役所に届けられた。何て優しい会社なんだ】

 大雨で不安な夜を迎える避難者のために、企業が文字通り「そっと」手を差し伸べた――。この市長の“胸熱”な投稿は瞬く間に拡散され、SNS上では山崎製パンへの称賛の嵐が巻き起こった。

《ヤマザキパンって災害時の支援いつも迅速ですよね、素晴らしい》
《自衛隊や消防並みの安心感を与えてくれる》
《自ら大々的にアピールするんじゃなくて、必要な場所へ静かに届ける姿勢が本当にカッコいい》

 実は、同社による総社市への食料支援は今回が初めてではない。2021年8月の大雨災害の際にも、避難所が開設されるやいなや、山崎製パンの岡山工場から大量の菓子パンなどが届けられた過去がある。

「山崎製パンは全国の災害現場でトラックを走らせ、またたく間に食料を届けることで知られています。全国に張り巡らされた自社の物流網と、現場の判断力があるからこそ、今回もこれだけ迅速な対応ができたのでしょう」(ワイドショーデスク)

山崎製パンから帰ってきた“意外な答え”

2026年、岡山県総社市の片岡聡一市長が投稿した、「山崎製パン」から“差し入れ”ポスト(公式Xより)

 市長の投稿に、誰もが涙したが、週刊女性PRIMEが山崎製パンに話を聞くと、ちょっと意外な“舞台裏”が返ってきた。

「市から要請がありましたので、パンを900個ほど届けさせていただきました」

 “そっと”届いた美談かと思いきや、実際は行政からの「要請(発注)」を受けて、ドカッと大量のパンを急行させていたのだ。

 とはいえ、避難指示が出た直後の混乱のなか、行政からの要請に対して即座に「900個」ものパンを用意し、爆速で市役所に送り届けるなど並大抵のことではない。同社は災害時の支援について「ケースバイケース」としながらも、日ごろからの備えと圧倒的な機動力があるからこそ、このスピード解決が実現しているのは紛れもない事実である。

 市長の投稿によってドラマチックに盛られた感はあるものの、被災者にとって一刻を争う場面で、これ以上ない救いになったことは間違いない。山崎製パンが誇る「圧倒的な現場力」は、今回も多くの人々の心とお腹をしっかりと満たしたようだ。