神々しい黄色のヘアスタイルに優美なドレスをまとい、いつも優しく微笑んでいた美輪明宏さんが、6月20日午前9時30分、老衰のため91歳で亡くなったことが所属事務所から発表された。
告別式は本人の意向を受けて近親者だけで行われ、現時点でお別れの会やしのぶ会の予定はないという。
ガラケーの待ち受け画面になった美輪さん
「近年の美輪さんは、高齢のため特に仕事を入れることもなく自宅で静養をしていたといいます。最期は“ありがとう”の言葉を残し、静かに眠るように亡くなったとのことです」(芸能界関係者)
一部報道によると、告別式は本人が大好きだった黄色いバラで祭壇を飾り、棺にはファンの手紙を納めたという。
美輪さんといえば、2000年代の「ガラケー時代」に巻き起こった、ある一大ブームを思い出す人も多いのではないだろうか。
「美輪さんの写真を携帯の待ち受け画面にすると、運気が上がる、幸せになれる」
口コミから広がったこの“都市伝説”は瞬く間に日本中を席巻。金運アップにはまばゆい黄金(黄色)の髪の毛の美輪さん、恋愛運アップにはピンク色の衣装をまとった美輪さん、と若者からシニア層まで、誰もがこぞってその神々しい姿を液晶画面に設定した。
美輪さんは歩くパワースポット
「当時はスピリチュアルブームの真っ只中でしたからね。江原啓之さんと国分太一さんと出演していた『オーラの泉』(テレ朝系)では、江原さんがゲストのオーラや前世、守護霊なを霊視して、美輪さんがアドバイスをする。ガラケーの待ち受け画面はこの番組の影響もかなり大きかったでしょう」(テレビ制作会社関係者)
番組内で見せた美輪さんの圧倒的な説得力と、包み込むような優しさ。画面から放たれるオーラ全開の“パワー”は、多くの迷える現代人の心に響いた。
「美輪さんは遠くの場所や他人に頼るのではなく“自分自身の微笑み”こそが確実なパワースポットだと説いていました。人にパワーを与えようと考えることで、泉のようにエネルギーが湧いてくる、と。まさに“歩くパワースポット”そのものでした」(前出)
同性愛が公にタブー視されていた時代に、自らが同性愛者であることを公開し、ありのままの自分を貫き通した強さと美しさ。どんな悲観的な状況にいても「ルンルン」という“魔法のことば”を口に出し、生きる知恵を人々に教えてくれた美輪さん。
テレビ、舞台、そして携帯画面で見たその神々しさ同様、天国でも眩い光を放っているに違いない。美輪さんのご冥福をお祈りいたします。
