2021年から本格的な議論が始まった皇室典範改正問題。現行の制度では、女性皇族が結婚した際に皇室を離れることになっていることや、皇位継承権が男系男子のみに限定されていることなどから、皇室の存続にかかわる重大な問題になっている。
自民党・中曽根弘文氏のとんでも発言
「現在の皇室は、女性皇族の割合が高く、将来的に皇族数が減少し、公務の担い手が不足することが懸念されています。
さらに、これまでと同様に男系男子のみに皇位継承権を認めた場合、現在の継承順位は秋篠宮さまが1位、悠仁さまが2位となりますが、将来的に悠仁さまがご結婚され、男子が誕生するかどうかは不確定な状況です。こうした不安定な状況を解消すべく、目下、皇族数の確保についての議論が進められています」(皇室担当記者、以下同)
この問題を受け、政府は「女性皇族が結婚後も皇室に残り続ける案」と、「旧宮家の男系男子を養子として迎える案」の2つの案の実現を目指している。
「26日には、政府がまとめた皇室典範改正案が判明しました。女性皇族の結婚後の問題については、結婚に伴う皇籍離脱を定めた12条などを削除する方針だといいます。結婚相手とその子どもは、皇族にはならず、一般人のままです。
旧宮家の男系男子を養子として迎える案については、養子本人には継承権がないとしていますが、養子の子どもや子孫は継承資格を有することが明確化されています。この改正案は30日にも閣議決定し、国会に提出される見込みです。この改正案が通った場合、これまでの制度から大きく変わることになります」
皇室の方を取り巻く皇室典範の改正。国民の間でもさまざまな意見が交われている中、28日行われた講演の中で、自民党の中曽根弘文憲法改正実現本部長が放った言葉が猛烈な批判を浴び、大炎上する事態となっている。
「中曽根さんは、愛子さまによる皇位継承は“あり得ない”とし、さらに“愛子さまが天皇になったら、結婚する人もいない”“男子を産まないといけないという、すごいプレッシャーがある”などと発言したのです。
皇室の方々も、我々一般国民と同様に同じ人間です。中曽根さんの発言はあまりに不適切ですし、批判が寄せられても仕方のない軽率なものだったと思います」(皇室ジャーナリスト)
「あまりにも無礼」国民から批判
この発言に対して、ネット上では、
《中曽根氏の発言はあまりにも無礼で、愛子さまを一人の人格として尊重する姿勢が全く感じられない》
《国民や愛子さまを蔑ろにする自民党、本当に要らないです》
《不敬にもほどがある。皇族である前に一人の女性で、これは女性に対して言う言葉じゃない》
など、厳しい声が寄せられている。
「仮に現在進められている皇室典範が改正されたとしても、女性天皇の在り方については対象となっていないため、現在の皇位継承順位に変動はありません。中曽根さんの“あり得ない”という言葉は、このことを受けてのものでしょう。
一方で、“愛子さまが天皇になったら、結婚する人もいない”や“男子を産まないといけないという、すごいプレッシャーがある”という発言は全くの別問題です。与党の憲法改正実現本部長という立場にある人間の言葉ではありません」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)
翌29日に、中曽根氏は記者団に対し、「世間の期待が高く、個人的な心配を述べた。もちろん愛子さまの幸せな人生を願っている」と釈明した。しかし、一度放たれた“不敬”ともとれる言葉の重みが消えるわけではない。
政治家がいかに当事者へのリスペクトを欠いているか、その姿勢が浮き彫りになった格好だろう。
