サッカー「FIFAワードカップ北中米大会」決勝トーナメント1回戦でブラジルに1-2で敗れ、ベスト32で大会から姿を消した日本代表「サムライブルー」。森保一監督(57)や選手が掲げていた「世界一」には遠く及ばなかった。
この敗戦に、愛ある辛口コメントで知られるサッカー評論家・セルジオ越後氏(80)も“絶舌調”だ。2022年のカタール大会でもベスト16の壁に阻まれた日本代表に、6月30日配信の『スポーツ報知』記事で【成長していない】とぶちまけたのだ。
セルジオ氏が主に気に入らなかったのが、ブラジル戦での戦術だった。
【内容的にも、強豪のブラジルには相変わらず守ってカウンターを狙うしかなく、4年間で成長していない証拠だ。】
唯一もぎ取った1点は、佐野海舟選手(25)が奪取したボールをドリブルで持ち込み、自らゴールを決める“1人カウンター”。スタッツも、ボールポゼッション64%のブラジルに対して日本は36%。シュートも前者は20本(枠内6本)、後者は5本(枠内1本)とゲームを終始支配していたのはブラジルと言えよう。
特に後半途中、攻撃の起点にもなっていた堂安律選手(28)と中村敬斗選手(25)に代わって、より守備的な菅原由勢選手(26)と鈴木淳之介選手(22)を投入。同点後から勢いを増していたブラジルの攻撃を防ぐためにも、致し方ない交代にも思えた。
変わらない=成長していない
しかし、セルジオ氏に言わせれば「相変わらず守ってカウンターを狙う」采配が、日本代表が「成長していない」証だとして、【日本のメディアも悪い時は厳しく批判しないといけない。】と、物言わないスポーツメディアにも反省を促している。
同日には『テレビ朝日スポーツ』YouTubeチャンネルにも出演。2025年10月の『キリンチャレンジカップ』でブラジル、2026年3月の『キリンワールドチャレンジ』でイングランドを撃破したことにも触れて、
「攻めて勝つというよりも守って守ってカウンターっていう。だから変わってないってことは成長してないじゃないかって、僕は思ってて」
やはりカウンター頼みの戦術を指摘し「成長していない」と、“本番”で力を出せなかった日本代表に苦言を呈したのだった。
《厳しい意見だけど セルジオさんは正しい》
《セルジオさんと完全に同じこと思ってしまったわ。 守ってカウンターは昔みてた日本と一緒なのよね。》
《セルジオさんはなんだかんだで大昔から日本代表ファンだよね。》
Xでは賛同する投稿も多数見かけられる、日本代表を愛するがえゆえのセルジオ節。しかしながら6月26日、1次リーグ最終戦のスウェーデンと引き分けて決勝トーナメント進出を決めた直後には、『日刊スポーツ』記事内でこんなブラジル戦を展望していた。
カウンター狙いで勝機は見えてくる
【より挑戦者の立場でいけば、日本の勝つ確率は4割あるんじゃないか。1次リーグでオランダに守備重視で引き分けたように、ブラジルを相手に守ってカウンター狙いでいけば、勝機は見えてくる。】
「守ってカウンター狙い」を徹底すれば日本の勝ちも見えてくるとして、否定どころかむしろ推奨していたのだがーー。かつて代表チームを担当していたベテランサッカータイターによると、
「前半戦はラインを高い位置に押し上げて、積極的なプレスをかけてカウンターを仕掛けていた日本。ところが1点先取して折り返した後半戦、特に同点に追いつかれて以降は消極的な守備になって、カウンターにも持っていけない印象でした。
ブラジル相手にポゼッションをキープして攻め続けるのは至難の業で、“守ってカウンター”狙いは間違いではなかったと思います。おそらくセルジオさんも同じ“守って”でも、選手交代も含めて守りながら攻める姿勢が見られなかった。これが今までの日本代表と変わらない、成長が見られないと怒っているのでは?」
テレ朝YouTubeでは最後に、こんな夢を描いていた。
「僕ももっともっと長生きして、新しい歴史を見たいんですよ」
7月28日で81歳になる、日本サッカー界の発展に尽力して「日本サッカー殿堂入り」も果たしているセルジオ氏。日本代表がベスト8、いや世界一になる瞬間を見届けてほしいものだ。
