敗戦に繋がるエラーを喫し、7月6日に2軍降格を言い渡された広島東洋カープのベテラン・野間峻祥選手(33)。
「語るに値しないプレー」と断じた新井貴浩監督(49)から、直接電話を受けたという野間は「プレー以外のところも見つめ直したい」と、肩を落としてマツダスタジアムから荷物を引き上げた。
問題視されたのが、5日の阪神タイガース戦。1-1の同点で迎えた5回裏、1アウト二塁一塁のチャンスで佐藤輝明選手(27)がライトへの強烈なゴロヒットを放つ。するとバックホームに備えていた右翼手・野間が猛チャージ。
ところが降雨によるグラウンド状態も影響したのか、速いバウンドに合わせることができずにグラブで弾いて後逸。ボールが外野を転々とする間に2人のランナーがホームインすると、さらに打者ランナーの佐藤も帰って3点を献上。この回に一挙4点を追加した阪神が6−4で勝利する。
野球にエラーはつきものだが、この後逸以上に新井監督やファンの怒りを買ったのが、その後に見せたプロらしからぬ“怠慢プレー”だった。
菊池への返球が大きく逸れる暴投
エラー後の野間はボールを追いかけ、中継プレーに入った二塁手・菊池涼介選手(36)に返球するも、これが逸れてワンバウンドになる暴投。後逸と暴投の2つのエラーによって、打者ランナーのホームインも許すことに。
《野間って何年目だっけ?怠慢やって怒られて文句たれてるやつはプロじゃないって》
《野間選手はその次の送球まで気を抜かずにやって欲しかったよ、サトテルは気を抜かずホームへまっしぐら》
《以前からどこか怠慢っぽいところがプレーの端々に感じられてたのは私だけでしょうか?》
一連のプレーが中継でも放送されると、Xでは野間のプレーを“怠慢”と見る、2軍への“懲罰”降格も当然との声も上がっている。が、在阪球団を担当するスポーツライターは「暴投」に関しては「野間だけのせいではない」と分析する。
どうやらカメラには映らなかった“ベテラン選手”によるミスもあったようだ。
「後逸したボールを拾い上げた後、野間選手は“カットマン”の菊池選手への送球を試みたのですが、これがホームから見て右に大きく逸れています。一方の菊池選手ですが当初、ホームへ線上からかなり三塁側、つまり送球とは逆側のポジションで両手を挙げて呼び込んでいたのです。
野間選手の返球がゆるいワンバウンドになってしまったのは、ランナーの動きが見えていたからこそ、“三塁なの?”と迷って投げ損ねたようにも見えます」
外野からのバックホームによる中継プレーは、カットマンはホームと外野手を1直線に結んだ線上でポジションをとるのが基本動作だ。しかし菊池はホームではなく、三塁と結ぶ線上にポジションをとっていたため、バックホームしようとした野間の返球が逸れてしまったというのだ。
両ベテランが示した広島の現在地
「同じように一塁からカットに入ろうとしていた坂倉将吾選手(28)も、どっちつかずの曖昧な動きでした。つまり外野手と内野手の連携、意思疎通ができなかったことで暴投エラーが起きてしまったと考えられます。
本来、ホーム上の捕手をはじめ周囲が指示をするところですが、超満員の甲子園だけにかき消されたのでしょう。ただ野間選手はプロ12年目、そして菊池選手も15年目のベテランです。彼らのプレーがそのまま今の広島の状況を示しているようにも思います」(前出・スポーツライター)
阪神戦後の時点で借金12のセ・リーグ5位で、最下位の中日ドラゴンズとも2.5ゲーム差の広島。ベテランが“怠慢プレー”をしている内は、この順位にいるのも当然か。
