最初の逮捕から、わずか約1か月。同じチェーン店を標的に、無職の男が同じ罪で再び手錠 をかけられた─。
『はま寿司』店舗で迷惑行為、2度目の逮捕へ
7月6日、大手回転寿司チェーン『はま寿司』の店舗で迷惑行為を撮影し、SNSに投稿して店舗運営会社の業務を妨害したとして迷惑配信者の新西悠太容疑者(43)を威力業務妨害の疑いで再逮捕した。
最初の迷惑行為は5月27日、埼玉県内の『はま寿司』店舗で、注文して届いた寿司に食器用洗剤の容器に入った液体をかける動画をTikTokに投稿し、6月3日に威力業務妨害の疑いで逮捕されている。調べに対し「SNSの再生回数を増やしたかった」と供述している。
その後、約20日間の勾留を経て川越区検が略式起訴、罰金50万円の略式命令を出した。威力業務妨害罪の法定刑は「3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金」(刑法234条)であり、罰金としては法定刑の上限に当たる処分だったが…。
「各社の報道では6月23日の略式命令からわずか5日後の28日、新西容疑者はまた埼玉県内の『はま寿司』で醤油ボトルの口を指で触り、その様子をTikTokに投稿し苦情を受け再度逮捕されました。この報道を受けSNSでは《有名チェーン店はもう配信目的による撮影は禁止すべき》《全店舗に指名手配犯の様に顔写真貼っておけ》などの意見が相次いでいますね」(社会部記者、以下同)
『はま寿司』も『朝日新聞』の取材に対し「短期間で同じ容疑者による同様の事案が発生したことに強い憤りを感じております。今後も悪質な迷惑行為については毅然とした姿勢で対応してまいります」と対応方針を語っている。
「一部報道によると新西容疑者は釈放後日、TikTokでライブ配信を行い『精神科に行って診断書をもらう』『名前変えようと思ってる』などと明かしていたそうです。賠償金を払う様子どころか、次の犯行予告とも取れるような発言をしていたともいいます」
前出の社会部記者が続ける。
「一部報道では結婚して13年となる新西容疑者の妻が容疑者の素顔を語っています。以前はマンションの清掃などを行なっていたそうですが、現在は報道どおり無職で妻が働いて養っていたといいます。さらに、再犯後も『子どももいるし離婚はしない』『帰ってきてほしい』とも語っていて妻の気持ちを思うと改心してほしいことを願うばかりです」
はま寿司に求められる「次の一手」は
「迷惑行為を受け、外食大手各社は調味料の個包装変更や、卓上から調味料を撤去してスタッフの手渡し方式に変えるといった対策を施しています。また、防犯カメラの増設やAIを活用した迷惑行動の検知も選択肢に入るでしょう。くら寿司では迷惑行為を感知する独自のAIシステムの開発を発表したように、テクノロジーによる抑止は業界全体で研究が進んでいます」
2023年のスシロー「ぺろぺろ」事件では、店舗で醤油差しの注ぎ口をなめるなどした少年に対して運営会社が約6,700万円の損害賠償を求めて提訴。7月31日に調停が成立し、訴えは取り下げられた。あきんどスシロー側は「責任を認め、当社として納得できる相応の内容で和解した」とコメントしている。
飲食店への迷惑動画問題は、2023年のスシロー「ぺろぺろ」事件を機に社会問題として広く認知された。当時は10代の少年らの「若者のモラル崩壊」として語られたが、今回の事件は43歳の大人が単独で「再生回数を増やしたい」という理由で犯行に及んでいる。
報道によると、今回の迷惑行為では『はま寿司』側による何千万円の請求は難しいという。ただ、少額でも「判決」という形で法的責任を確定させることの意味は大きいかもしれない─。
