皇室典範改正案を巡り、与野党はあす衆議院の議院運営委員会で質疑と採決を行い、同日中に本会議を通過させる日程で合意した。自民党と日本維新の会が「定数削減法案」の先送りを決めたことで国会は正常化し、審議が本格化する。
女性作家から「性差別を助長する改正に反対」の声明
「今回の改正案は、女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、旧宮家の男系男子を養子に迎える案の2本立てです。しかし、旧宮家の養子の子どもには皇位継承権が認められる一方、愛子さまのお子さまには継承権がないという点や、女性皇族を“二流扱い”するような内容が含まれていると問題視する動きがあります。にもかかわらず、強硬な姿勢で成立を急ぐ政府に対し、言論界や文化人からは“一部の国会議員だけで決めるべきではない”との批判が噴出しています」(全国紙社会部記者、以下同)
女優の池上季実子さん(67)は8日、欧州の王室に詳しい関東学院大学の君塚直隆教授の「そもそも皇室の根幹に関わる問題を、一部の国会議員だけで決めるべきではありません。当事者である天皇や皇族のご意向、そして国民の声に真摯に耳を傾けるべきです」と雑誌での発言に「全くおっしゃる通りだと思います!」とXで賛同した。SNS上では、より誠実な議論を望む機運が広がっている。
「さらに根強い反発が起きているのが、改正案に潜む『ジェンダー平等の欠如』です。日本ペンクラブ女性作家委員会は9日までに、『性差別を助長する改正に断固反対します』との声明を発表。『男系男子の皇位継承に固執し、性差別の固定化につながる』として、ジェンダー平等の理念に基づいた再考を政府に突きつけました」
また、有志の女性史研究家らも8日、実証研究を審議に反映するよう求める要望書を野党に提出した。
「要望書では、男系男子限定の仕組みを『作られた伝統』と指摘し、歴史的には父母双方から受け継ぐ『双系制』が基盤だったと言及。連日の男系固執の議論には『女性にとってはジェンダーハラスメントだとも感じる』と危惧を表明し、『人権や平等が抜けたまま一部で決められれば禍根を残す』と、拙速な法案成立に強い警鐘を鳴らしています」
政府には、当事者である皇族のご意向や、天皇陛下が示された「国民の理解」という言葉の意味を今一度しっかりと受け止め、考えてもらいたい。
