阪神OB会長の掛布雅之氏

 首位攻防3連戦を勝ち越した阪神だが、巨人とのデッドヒートはこのまま終盤まで続きそうな気配だ。抜け出すのはどちらか専門家の間でも議論が白熱。主砲の起用法に関して様々な意見が飛び交っている。

 7月7日こそ10連勝中だった高橋遥人に土を付けられた阪神だが、8日は森下翔太のホームラン、9日も森下、佐藤輝明、大山悠輔のクリーンアップが爆発して連勝。「貧打」が取りざたされる巨人と対照的に、打撃陣の充実ぶりが目立った。

 そんななか、阪神優勝への「秘策」を明かしたのが、レジェンドOBの掛布雅之氏だった。

掛布氏は6月のYouTubeチャンネルで三番・森下と四番・佐藤の入れ替え案を披露。三冠王をひた走り、驚異的なOPS(出塁率+長打率)を誇る佐藤のマークがきつくなる中で、数字で見劣りする大山よりも森下に後ろを任せたほうが得点力を上げられるというのがその理由でした。

 6日に更新した動画でも、再びこの持論を展開し、『前の強い打者を還すために何をすべきかを考えさせることが、本人(森下)の成長と球団の将来に大きなプラスになる』『佐藤がメジャーに行った後、次のチームの柱というものを考えた時に森下しかいないと思うんだよ。佐藤の後ろ打たせる経験というものが、阪神の大きな柱を作ることにもなる』と熱弁を振るい。近本光司がケガから復帰するタイミングで試してほしいと藤川監督に提言しています」(スポーツライター)

佐藤に三冠王を獲らせるためにも

 この構想に、ネット上でも《佐藤に三冠王を獲らせるためにも、森下を後ろにするの大賛成》《森下・サトテルとその他の差がデカすぎるんだよな》《今後はサトテルは勝負を避けられるでしょう》《WBCで大谷翔平の後を打つ近藤健介が絶不調に陥った。森下のほうがプレッシャーに強そう》といった声が聞かれ、おおむね賛同意見が目立つ。

阪神タイガース・佐藤輝明とのハワイショット(森下翔太公式インスタグラムより)

 一方、球界OBの宮本慎也氏は、8日に配信した自身のYouTubeチャンネルにて、阪神と巨人の戦力比較動画を配信。優勝争いの展望を語っている。

「宮本氏は投手陣について、山崎伊織が復帰見込み、小笠原慎之助が加入し、田中瑛斗、大勢、マルティネスの勝利の方程式が確立していることから、トータルで巨人がやや有利と分析。一方で、打撃に関しては阪神が上回っているとし、掛布氏と違い、佐藤は絶対的な大黒柱として四番で固定すべきだと語っています。

 そのうえで、壁にぶち当たって二軍で調整中のルーキー・立石正広が、シーズン中に再び一軍へ這い上がってくれば、近本、森下、佐藤、大山、立石と『恐怖のドラ1打線』が完成し、一気に厚みが増すと太鼓判。投手陣に大きな差がないことから、最終的に点を取れる阪神が有利だと予想しています」(週刊誌記者)

9月以降に直撃か、阪神が抱える不安材料

 一方、阪神の不安材料は戦力以外のところにあるという。スポーツ紙デスクが指摘する。

今季は雨天中止が多く、特に甲子園での未消化試合が重なっているため、9月以降に過密日程となるのは確実。10月にダブルヘッダーとなることも考えられます。そのぶん近本を多く起用できる恩恵はありつつも、選手の負荷が上がる前に巨人を突き放しておきたいのが藤川監督の本音でしょう」

 果たして、打線の爆発で優勝した「1985年の阪神」が再現されるのか。