左・武田鉄矢、右・『霜降り明星』のせいや

 唐田えりかと「霜降り明星」のせいやがダブル主演を務めたフジテレビ系ドラマ『102回目のプロポーズ』の最終話が6月24日に放送された。

「このドラマは、1991年に放送され、社会現象を巻き起こした『101回目のプロポーズ』の続編。武田鉄矢さんが演じた前作の主人公が、せいやさん演じる恋に不器用な青年にかつての自分を重ね、彼の恋路を応援するという物語です」(テレビ誌ライター、以下同)

 浅田美代子や田中律子ら前作の出演者も再び登場し、CHAGE and ASKAが歌う前作の主題歌『SAY YES』を使用するなど、前作ファンを喜ばせる演出が盛り込まれていたが、あの名場面の再現は、当初の予定にはなかったという。

武田さんがトラックの前に飛び出して“僕は死にましぇん!”と叫んで、ヒロインに思いを伝える有名なシーンです。続編の第5話で、せいやさんがこのシーンを再現しました。実は、鈴木おさむさんが手がけた脚本には当初このシーンはなかったんです。その理由は“リメイク”ではなくあくまで“続編”という位置づけなことや、せいやさんのスケジュールがタイトだったことなどを考慮して判断されたとか」

 ドラマを制作した共同テレビに問い合わせると「当初は予定になかった」と事実を認める回答があった。

 せいやも放送後のインタビューで、恐怖心もあって乗り気ではなかったものの、武田が“やろうよ”と後押ししたことで再現がかなったと明かしていたが……。

「貢献しろ」せいやに“ガン詰め”

『102回目のプロポーズ』続編ではアクシデントからトラックの前へ(ドラマ公式サイトより)

「実際はそんな“マイルド”じゃありません。武田さんは撮影現場で終始にこやかでしたが、トラックのシーンを入れないことだけは断固反対。“俺が吉本(興業)に言ってやる”とか、“普段から俺のモノマネしているんだから、1回くらい貢献してくれ”と、せいやさんを“ガン詰め”していましたよ」(現場に居合わせた撮影スタッフ)

 かねて武田のモノマネをしているせいや。大先輩の要望を断れるわけもなく、“YES”と応じたという。

「武田さん自身も、前作の撮影当時は二の足を踏んでいたとか。過去のインタビューで、このシーンを撮影する前、“金八先生で教師役を演じているのに、交通ルールを無視できない”とか何かしら理由をつけて難色を示したものの、制作陣の熱意に押されて撮影に臨んだと振り返っています」(前出・テレビ誌ライター)

 時代を超えて受け継がれた名シーン。その裏で、演じた2人は同じ葛藤を抱えていたようだ。