「昭和、平成の熱血教師ものや『花より男子』(TBS系)、『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系、以下『イケパラ』)などキラキラした学園ドラマが、令和ではなくなってしまいました」
と嘆くのは漫画家でドラマウォッチャーのカトリーヌあやこさん。近年、学園ドラマの名作が生まれなくなったのはなぜだろうか。
カトリーヌさんは「10代の学生がテレビを見なくなったのが大前提」としつつ、
「以前と違って学園ドラマが10代の人たち向けに作られなくなったように思えます。令和のゴールデンタイムでの学園ドラマといえば『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)、『御上先生』(TBS系)などが挙げられますが、『最高の教師〜』は先生を殺害した犯人が誰なのかという考察系、『御上先生』は教育改革について描いた作品で、大人向けの内容でした」(カトリーヌさん、以下同)
『silent』は大ヒット、いいドラマは若者でも見る
デジタル化が進んだことも要因だと分析する。
「昭和、平成では実際にツッパリやヤンキーがいて、校内暴力がありました。しかし、今ではいじめがSNS上で行われるなど可視化されなくなり、悩みの相談相手は教師ではなくAI。今の若い子は傷つきやすく、自己防衛本能が高くて踏み込んでほしくないという気持ちが強い。金八先生のように家まで押しかけることもできないし、教師が主人公の学園ドラマは作りづらいのだと思います」
それでも『花より男子』や『イケパラ』のような恋愛系はもっと作られてもいい気が。
「学園ドラマは若手俳優の登竜門的役割もあります。今、ボーイズグループがここまで盛り上がっているのですから、芸能事務所の垣根を越えて一堂に会した学園ドラマがあれば、若い子たちもきっと見ると思うんですよね。若者向けの恋愛ドラマが下火だったときに『silent』(フジテレビ系)は大ヒットしましたし、良い作品があれば若い人も見るはず」
そんな中、平成で大ヒットした反町隆史演じる熱血教師が主人公の『GTO』(カンテレ・フジテレビ系)が7月20日から放送開始。カトリーヌさんは同作に注目しているという。
「生徒役を15~17歳限定の高校生世代に限った俳優からオーディションをして決めています。『3年B組金八先生』(TBS系)も生徒役はみんなオーディションだったんですよね。今回、どんな原石に会えるのか楽しみです」
また、反町の妻である松嶋菜々子も出演するなど、力が入っている。
「平成リバイバルがブームですし、これを機にキラキラした学園ドラマが復活してほしい。『イケパラ』の令和版もぜひ(笑)」
学園ドラマの命運を『GTO』が握っている!?
