左から神木隆之介、高畑充希、山田孝之

『田鎖ブラザーズ』『GIFT』(共にTBS系)は最終回放送後に“ドラマだけでも夢を見せてよ”という声が視聴者から殺到しました」(放送関係者)

 終わり方が賛否を巻き起こした春ドラマ。主人公の兄弟の生死が不明なまま終了した『田鎖ブラザーズ』、主要人物である車いすラグビー選手が最終回直前に死亡、チームも優勝できずに終了した『GIFT』と楽しみに見ていた視聴者を置き去りにしたような結末が相次いだ。

 過去にも“救いがない”と、最後で絶望を味わったドラマが存在した。女性視聴者1000人が「最終回でがっかりした」ドラマとは?

放送から20年、消えない暗い気持ち

「主人公だけが取り残されて、ひどい終わり方」(岡山県・48歳)、「序盤は面白かったのに、なんで?という気持ち」(埼玉県・37歳)

 5位は高畑充希主演の『同期のサクラ』('19年・日本テレビ系)。脚本家・遊川和彦氏と高畑のコンビは'17年のドラマ『過保護のカホコ』が人気を呼び、コメディー路線を期待した視聴者も多かったが──。

「サクラ(高畑)が忖度や理不尽が横行するゼネコンでまっすぐに夢を追い続ける姿を描くドラマ。才色兼備でミス広報部と呼ばれる百合(橋本愛)、高級官僚の父と兄を持つ葵(新田真剣佑)、一級建築士を目指す土井(岡山天音)など同期の個性的なメンバーと課題を乗り越えていく序盤は好評でした。

 しかし、終盤にサクラが昏睡状態になったり、最後もなんだか釈然としない終わり方で同期のみんなで夢を叶える話だと思っていた視聴者は肩透かしを食らった気分に。序盤のストーリーやキャストも良かっただけに残念な終わり方でした」(ドラマウォッチャー、以下同)

 サクラが散ってしまったような最終回にがっかり? 4位に選ばれたのは、『白夜行』('06年・TBS系)。

「20年たった今でも亮司(山田孝之)の最後が悲しい」(東京都・47歳)、「柴咲コウの主題歌が切なく、今でも流れるとつらい」(秋田県・50歳)

 東野圭吾氏のベストセラー小説を山田孝之綾瀬はるかの主演でドラマ化した同作。幼少期に起きた事件をきっかけに、罪を共有した2人が決して交わることのない人生を歩む姿を描いている。

「もともとは亮司の父親(平田満)が同級生の雪穂(綾瀬)に性的虐待を行っていたところから始まる。そこからしてとても暗いのですが、雪穂を守るためにすべてを背負って罪を重ねていく亮司が報われるのではと思って見続けていた視聴者は多いと思うんです。原作のラストとは異なると発表されていたので期待していた分、最終回で死んでしまった亮司を思ってズドンと重い気持ちになった方は多いと思います」

『田鎖ブラザーズ』同様に、金曜夜10時枠は暗いドラマが多い?

語り継がれる最終回

「誰も幸せになってないエンド」(宮崎県・52歳)、「地獄の詰め合わせみたいなドラマだった」(千葉県・47歳)

 3位は30年以上前に放送されたドラマ『この世の果て』('94年・フジテレビ系)。ホステスのまりあ(鈴木保奈美)がピアニストの士郎(三上博史)と出会い、過酷な運命に翻弄されながら互いを求め合う2人の愛を描いた作品だ。

 脚本は野島伸司氏で、主題歌は尾崎豊さんの『OH MY LITTLE GIRL』。平均視聴率は22・9%、最高視聴率は25・3%ですべての回で20%以上の視聴率を記録。月9黄金時代の作品の一つだ。

「まりあの妹・なな(桜井幸子)は視覚障害者、同僚のルミ(横山めぐみ)は暴行された過去のトラウマを抱え、常に孤独を感じている御曹司の征司(豊川悦司)など悲しい背景を持つ人物のオンパレードでした。最終回では征司と結婚を決めたまりあが結婚式の当日、ヘリコプターから飛び降りて士郎のもとへ向かい半身不随の記憶喪失に。無表情のまま車いす姿のまりあが映し出されて視聴者は絶望の底へ。月曜の夜からタイトルどおり、この世の果てを見せられた気分

絶望的に暗いドラマとして語り継がれている『この世の果て』

 野島氏脚本といえばもう一作、このドラマも忘れられない。

「結ばれてほしかったけど、今思えば淫行だし犯罪」(徳島県・50歳)、「森田童子の主題歌が悲しく響いた」(栃木県・44歳)

 真田広之桜井幸子が主演した『高校教師』('93年・TBS系)が2位に。教師と生徒の恋愛という許されない関係を描き、社会現象を巻き起こした。最終回では列車の中で2人が寄り添い寝ているのか死んでいるのかわからないラストに「2人は死んだの?」と視聴者からの問い合わせが殺到したという。

「元祖バッドエンドともいえる作品ですよね。教師と生徒という間柄に加えて、繭(桜井)の父親(峰岸徹さん)を羽村(真田)は殺害しちゃっているわけですから。結局どう考えてもハッピーエンドにはなりえないし、その先の2人を考えると暗くなるから見るのをやめた、という人が多かった(笑)

 今なお語り継がれる結末となっている。

 そして1位は、記憶にも新しいこの作品。

「神木くんだけが報われなさすぎてしばらく暗い気持ちになった」(山梨県・32歳)、「リナ(池田エライザ)さえいなければ、と何度も思った」(長崎県・28歳)

 高度経済成長期の長崎県・端島(軍艦島)と現代の東京を舞台に70年にわたり人々の営みを描いたヒューマンドラマ『海に眠るダイヤモンド』('24年・TBS系)。

「全編通して素晴らしい作品で決して最終回でずっこけたわけではないんです。神木隆之介さんが演じた鉄平がただただ報われず、つらい気持ちになった視聴者が多かったのでは。朝子(杉咲花)と結ばれる直前に、兄(斎藤工)の殺人の罪を背負って逃亡を一生続ける羽目に。最後まで朝子には会えず、逃亡生活は一人カップラーメンを啜っていたり、と寂しい姿。

 しかも現代パートの神木さん演じるホストのレオは鉄平の子孫だと視聴者は期待していたけれど、最終回は現代版の朝子(宮本信子)が記憶の中の鉄平の顔を勘違いしていたというオチ。鉄平目線で見ると、あまりにも悲しすぎる結末でした

女性視聴者1000人が「最終回でがっかりした」ドラマランキング

 悲しいだけでは終わらない。視聴者の記憶に刻まれ、何年たっても語りたくなる最終回こそ名作の証しなのかもしれない!?