「イスタンブール空港にて。最初、ろうそくかなと思ったらミネラルウォーターでした。これは初めて見た」
小泉進次郎が困惑したカップ型の水
7月7日、NATO首脳会議出席のためトルコを訪れていた小泉進次郎防衛相が、自身のXに冒頭の驚きと共にある動画を投稿した。透明な四角いプラスチック容器にフタが密封されたカップ型の水。ゼリーのような見た目のそれを、物珍しそうに開封する動画が添えられていた。投稿は2300万回以上表示され大きな反響となった─。
この投稿に対して、
《サラリと上流階級ぶりを披露してしまう小泉進次郎》
《エコノミークラスにはよく出てくるタイプのお水ですよ》
《万年エコノミーしか乗ったことないワイもこのタイプの水は見たことなかった…》
などエコノミーではよく見る光景のようで、ツッコミが多く寄せられた。
「トルコの文化を発信するXアカウントが小泉氏の投稿を引用する形で『これはトルコで人気のあるミネラルウォーターのボトルデザイン』と説明を加える一幕もあり、どうやらトルコ系のエアラインで出される水のようです。エコノミーしか乗らない人でも見たことがないタイプだったようで、物珍しく思う声も少なくありませんね」(全国紙社会部記者)
しかし、本当にこの水は「エコノミー」でよく出るものなのか。
「小泉大臣の投稿で話題となった“水”は海外の航空会社ではトレイにセットされて提供されている事例があるかもしれません」と語るのは日本航空(JAL)の広報だ。
やはり日本では提供されていないタイプのようだが、日本航空に水の提供形態について詳しく聞いてみた。
「まず国内線についてですがファーストクラスではナチュラルミネラルウォーター『い・ろ・は・す 天然水』に加え、『奥会津金山天然炭酸の水』(ペットボトルで提供)の2種類をご用意しています。普通席・クラスJでは『い・ろ・は・す 天然水』をご提供しています」(JAL広報)
JALで採用されたことは?
続けて国際線について、国際線ではラインナップがさらに広がるとのことだ。
「ファーストクラスでは「い・ろ・は・す」「ペリエ(缶で提供)」「アサヒ バナジウム天然水」(ペットボトル)の3種類が提供され、ビジネスクラスでは「い・ろ・は・す」と「ASAHI ウィルキンソンタンサン」が日本発便に搭載されます」(前出・JAL広報)
では、小泉氏が驚いたようなカップ型密封水は、JALで採用されたことがあるのだろうか。
この点についてJALは「これまで調べられる範囲では採用はなく、検討した話も聞いていない」と回答した。日本の大手航空会社では、クラスを問わずペットボトルで水を提供する方式が一般的であり、カップ型の水を「見たことがない」というのは、国内線・JAL国際線の利用者にとっては珍しくないのだろう。
海外でカップ型が使われていることについて、日本の航空会社として学びだという。
「海外エアラインの多様なアプローチから学びつつも、JALとしては、リサイクルやリユースも含めた『資源の有効利用』と『お客さまの快適性・利便性』を高い次元で両立させ、日本の航空会社ならではのきめ細やかでサステナブルなフライト体験を今後も追求し、業界を牽引してまいりたい」と回答してくれた。
また、現在の国際線エコノミークラスで主に中長距離路線で提供している「水」については、
「品質観点で『津南の水』が選定され、容量やボトル形状など機内食の搭載&提供に最適な仕様をJALオリジナルで開発されました。八角形や六角形など様々な案が出た中で、四角の形状が納品ロジスティックス上最も効率が良く、最終的に今の形状になりました」
とボトル型の水の提供は変わらなそうだ。
続けて、JALは「100%再生ペットボトルを採用し、環境への配慮と共にエコノミー症候群防止の観点からもお客さまにいつでも好きなタイミングで飲んでいただけるよう、利便性の高いペットボトル型を採用しております」と、SDGsの観点でも配慮しているという。
カップ型の水は海外の航空会社のエコノミークラスにおける機内食に添えられる水として広く採用され、飲みきりサイズでかさばらず、高さもなく小さいことから普及されたと知られている。
小泉氏が驚いたように、見慣れない水の容器ひとつが旅の記憶になることもあるだろう。それらはすべて、各社が空の上の快適さや文化、合理性を突き詰めた結果だといえる─。
