『24時間テレビ49』出演者たち(日本テレビの公式サイトより)

 毎年8月に放送される夏の風物詩、『24時間テレビ』。7月13日、日本テレビが公式サイトで、昨年8月に放送された『24時間テレビ48「愛は地球を救う」』の寄付金総額を発表した。

“歴代最高額”の寄付金が物議

 発表によると、全国から寄せられた寄付金の総額は20億1332万6946円。受け付けた期間は2025年6月1日から5月31日までで、これは“歴代最高額”となる記録だ。

「内訳としては、『チャリティーランナー横山裕のマラソン子ども募金』が7億9186万1759円、『一般募金』が10億6900万6506円、『能登復興支援募金』が7314万9123円、『パラスポーツ応援募金』が3929万637円とされています。

 加えて、チャリティーオークションやチャリティーライブなどによる支援金が4001万8921円。1978年の番組開始から48年が経ち、累計の寄付金額は469億3057万4753円になりました」(テレビ誌ライター)

 歴史ある番組が叩き出した、膨大な数字。寄付金の用途については、“子ども支援”として児童養護施設や母子生活支援施設、子ども食堂・フードパントリーへの支援を発表。能登半島地震の復興に関しては、被災した小中高校を支援し、パラスポーツ応援募金は、スポーツ用義足や陸上レース用車いすなどの支援にあてられたという。

 全国各地の施設を支える24時間テレビの取り組みだが、その額に反して世間の目は冷ややかな様子。

「寄付金総額の発表に対して、ネット上は、“何でまだ募金する人おるんか疑問や 募金した人に対して明確な裏切りがあったし”“そういう発表ではなく金の流れを発表するのがスジやないかね”“例の事件もあったってのに過去最高額とか寝言は寝て言えよ”といった声で溢れています。何しろ、3年前にあんな騒動があったばかりですからね」(ワイドショースタッフ、以下同)

「募金額が増えた」仕組みに疑問の声

 視聴者の信頼を裏切った“大事件”とは……。

「2023年11月、鳥取市に本社を構える日本テレビの系列局『日本海テレビ』の経営戦略局長が、寄付金を含む計1118万円あまりを着服していたことが発覚しました。総合司会を務めた水卜麻美アナが、『ZIP!』をはじめとした同局の番組内で謝罪するなどの対応を見せましたが、高い好感度を誇る彼女を矢面に立たせたことも、火に油を注ぐ形に。

 着服事件の印象はいまだに色濃く残っていて、昨年が歴代最高額となったことに対しても、“抜くとばれるので抜かれる金が減って、残る募金額が増えたのだろうか”“今までは着服してたから寄付金が少なく見えてたってだけ?”“着服されずにちゃんと計上したからだろ”といった意見が多数寄せられています」

『24時間テレビ』総合司会を務める水卜麻美アナ(写真は2019年時)

 また、番組のあり方そのものを問う声も未だに多く上がっている。

「チャリティー番組というだけあって、出演者の“ギャラ事情”が毎年のように指摘されます。日本テレビは、2000年にBPO(放送倫理・番組向上機構)を通じて《『24時間テレビ』に出演して頂いたタレントのギャラについては、基本的にボランティアでお願いしております。しかし、拘束時間の長い方など、場合によっては謝礼という形でいくらかのお支払をしております》と発表。さらに《タレントによっては謝礼を辞退される方もいらっしゃいます》としていますが、着服事件の影響も大きく、視聴者の信頼を取り戻せているとは到底、言えない状況でしょう」

 番組の名物企画である“チャリティーマラソン”についても、年を追うごとに、猛暑の中の敢行に疑念が寄せられている『24時間テレビ』。今年の放送は8月29日〜30日だが、イメージ回復を果たすことはできるか。