鈴木憲和農林水産大臣

 7月7日の参議院農水委員会に出席した鈴木憲和農相(44)が、コメ価格暴落に不安が高まるコメ農家の現状について与野党議員との答弁に臨んだ。

「農業者・JAのために全力で働きます」と公言する自民党・東野秀樹参院議員(54)は「全国各地から強い要望をいただいている」として、政府による「備蓄米の早期買い戻し」を要請。農家や関連団体への“救済”案を示すと、

「大切なご質問をいただいた。生産現場のみなさんからみて不安に思われなくて済むような需給環境が大変大事なので、これからも政府としてしっかり対応させていただきたい」

 これを閣僚として、農水族として「重要課題」として受け止めた鈴木農相。すると7月14日、テレビ朝日が伝えたのは【下落傾向が続くコメ価格を買い支えるために備蓄米の買い戻しを高市総理に提案】とのニュース。

 鈴木農相が、全国のコメ農業者の不安を取り除くため、余りに余ったお米を政府備蓄米として早期買い戻しを高市早苗首相(65)に進言したというもの。ところがーー、

現時点で備蓄米を大量に買い戻せば市場に出回っている、また余剰に眠らせているお米は高値で維持されることになる。つまり高市政権が掲げる物価高対策に逆行するとのことで、鈴木農相の政策に慎重姿勢のようです。つまり“不発”です」(与党事情に詳しい政治ライター)

 第1次・第2次高市内閣でも農林水産大臣を任された、高市首相からも覚えがめでたい鈴木農相。国民や各地方自治体からも敬遠された「おこめ券」も、農相は「評価いただいた」と自賛したことから、首相からも物価対策として評価を得ていたはず。

高市首相を「お姉さん」と呼んだ

 また5月12日に自身のXを更新して、【なぜか鈴木農林水産大臣からきれいなお花をいただきました。】とポストした高市首相。「母の日」に贈られた花には【お母さんありがとう】ではなく、【お姉さんありがとう】と変更されていたことを明かし、

【実際、親子ほど年の差はありますが、鈴木大臣の気遣いが面白くて、喜んで飾っています。】

 傍目からは“ゴマスリ”にも見えてしまう“気遣い”だが、2人の関係は変わらず良好に思える。それでも今回、“身内”の窮状を泣きついてきた“息子”を助けることはなかった。

「母の日」に鈴木憲和農相が、「お姉さん」高市早苗首相に贈った花(公式Xより)

 前出の政治ライターは「高市首相は物価対策にかなり危機感を覚えています」と前置きしつつ、

「昨年10月の就任会見で、高騰するコメ価格に対して“政府はコミットしない”“価格はマーケットの中で決まるべき”と、国民がお米を買い渋る困窮状態にあったにもかかわらず大見栄を切った鈴木農相。前農相として備蓄米放出などを決めた、同年代の小泉進次郎現防衛相(45)を意識した発言でもあったのでしょう。

 高市首相も元農水官僚で知識豊富な農相に期待していたのでしょう。ところが政策が身を結んでいるとは言い難く、またもや国民ではなく、農家や農業団体の生活に“コミット”するような提案をしてきた。いくら“母親”、いや、“お姉さん”といえども、国民の生活を預かる首相として受け入れるわけにはいきませんよ」

内閣支持率が50%台に落ち込んだ

 総理大臣に就任してから10か月、当初は70%以上と異次元の内閣支持率を誇っていた高市内閣だが、最新調査で解消されない物価高、さらに燻る消費税問題もあってか、50%台にまで落ち込んだとする媒体もある。

鈴木農相以外にも、かつて“米を買ったことない”“売るほどある”などと発言して総スカンを食らった、江藤拓元農相(66)による同様の買い戻し案も突っぱねたという首相。一向に成果は出さず、“身内”の利益ばかり優先する農水族、そして農水省への信頼が揺らいでいるのかもしれません。

 今後も鈴木農相が国民生活に“コミットしない”ズレた政策を打ち出すのであれば、かわいい息子といえども“旅をさせる”可能性もありますね」(前出・政治ライター)

「お姉さん」と呼ばれて喜んでばかりもいられない。