コスメや日用品、食品までを圧倒的な安さで提供する“激安の殿堂”『ドン・キホーテ』。2009年からはプライベートブランド『情熱価格』の展開を開始し、自社製品にも力を入れている。
ドンキ“快作”の裏側
2023年からは、『情熱価格』から弁当・惣菜に特化した『偏愛めし』が派生。このブランドの商品には大きな特徴があるという。
「『偏愛めし』は、器いっぱいをきくらげが埋める『きくらげ中華丼』や『ガリ好きのためのガリだけ丼』、『おでんパスタ』など、奇をてらったともいえる商品ばかりを販売しているのです。
この7月からは新たに、ご飯をたくあん18枚で埋め尽くした『パリポリフィーバー丼』や、餃子とチャーハンを合体させた『ギョーチャおにぎり』などが登場。今回も『偏愛めし』ならではのラインアップで、ネット上をざわつかせています」(フードライター)
新商品に対し、ネット上では、
《たくあんやばい》
《沢庵好きなんだよなぁ》
などの声が上がり、刺さる人には刺さる商品が多いようだ。
『偏愛めし』の開発意図について、運営の株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスに問い合わせると、
「以前は従業員やお客さまに“ドンキでお惣菜が売られていること”自体があまり認知されていなかったという課題がありました。ドン・キホーテはカラコン、コスプレグッズなど“他社があまり手を出していないところでシェアを広げる”のが得意な企業です。
それをお弁当・お惣菜で表現できないかと考え、“みんなの75点より、誰かの120点。”というコンセプトが生まれ、2023年11月に偏愛めしのブランドがスタート。これまでに120種以上の偏愛めしを発売してきました。(現在販売中なのは27種)」(広報担当者、以下同)
ワールドワイドに挑戦
これまで発売した『偏愛めし』の中で最も好評だったものは『はみだしすぎィなおにぎりシリーズ』だといい、その開発経緯と好まれた理由について、こう話す。
「鶏つくねおにぎりやチキン南蛮おにぎりを筆頭に、最初のひとくち目から具材に届かないというさみしい思いをしたくない。という経験や思い(願望)から産まれた商品です。
一食分が完結できるくらいのボリュームがある満足感タイプの商品でありながら、各税込322円という価格が物価高騰するなかでコスパがいいこと。また、片手で食べられるワンハンド系のおにぎりタイパもいいと非常に好調に推移しています」
一方で、顧客に刺さらなかった商品として挙がったのは、『カップ焼きそばのかやく丼(※2025年1月中旬~2月末まで販売)』。前出の広報担当者は、
「カップ焼きそばの容器にへばりついたキャベツが一番おいしいと思い、そこをふんだんに食べられるように大量に入れ、丼にしました」
としたが、人気が出なかった理由については、
「やっぱりカップ焼きそばはすでに黄金比率で成り立っていました…」
と説明した。
今後の『偏愛めし』の展望については、次のように語る。
「まだ、未定ですが、日本の方の偏愛には一定、要望に応えられてきたと思います。今後はインバウンドも視野に、ワールドワイドな視野で偏愛めしを取り入れていきたいです」
見た目と味のインパクトで独自の路線を突き進む『ドン・キホーテ』。“偏愛”から生まれる唯一無二の“快作”を一度試してみてもいいかもしれない。
