ロンドン公演で優勝した豊昇龍。大の里とホットドッグを食べたことも話題に

 横綱・豊昇龍(立浪部屋)が名古屋場所10日目で4敗目を喫し、9場所連続の優勝逸が決定的となった。10日目の相手は左足にテーピングを巻いた関脇・安青錦(安治川部屋)。その安青錦に豪快な上手投げで転がされ、取組後は報道陣の取材を拒んで会場を後にした─。

横綱・豊昇龍の昇進に疑問視

左から豊昇龍、大の里の両横綱(2025年6月22日、74代横綱昇進披露宴にて)

「かねてより豊昇龍には、“横綱昇進は早い”という声が角界内外で指摘されていました。昨年初場所で12勝3敗の成績を収め優勝し、昇進条件である『大関で2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績』という形式上は満たしているものの、昇進時直近3場所での“33勝”は横綱として最低水準だと言えますね」(相撲ライター)

 朝青龍38勝、白鵬38勝、日馬富士38勝、鶴竜37勝、稀勢の里36勝、照ノ富士38勝と、昇進直前3場所の成績を他横綱と比較してもその差は一目瞭然だ。

 さらに、横綱昇進がなかなか認められなかった力士を見ると、ファンの“違和感”を増幅させている。貴乃花は2場所連続全勝優勝で3場所合計41勝を挙げ、実に7回の優勝を経てようやく横綱に到達した。旭富士や小錦も、明らかに昇進に値する成績を残しながら見送られた過去がある。

 このような背景もあってかファンの間では、

《豊昇龍の昇進を決めた時に上に2人横綱がいたらもう一場所様子を見ようとなった可能性は大》

《豊昇龍はまぁ実力的に大関クラスだな》

《問題は本人が立候補したわけではなく横審からの推薦と編成会議と理事会を経てるところ》

 など実力に加え、協会都合による大甘昇進に責任を追求する声も。

横綱・照ノ富士の引退

「2025年初場所で横綱・照ノ富士が引退し、協会は春場所以降の横綱不在を避けたい状況にあったのでしょう。同場所で綱取りを懸けていた琴櫻がまさかの5勝10敗で負け越し。結果として33勝の豊昇龍だけが昇進の候補として残り、横綱空位を避けたい協会の都合が働いたのではと批判を招きました」(前出・相撲ライター)

 突き詰めると昇進条件である「準ずる成績」という言葉の曖昧さに行き着く。「2場所連続優勝」は明確だが、「それに準ずる」には数値基準がない。全勝優勝も11勝優勝もあれば、14勝次点もあれば10勝次点もある。

 こうした勝ち星の差や相撲内容に違いが出ることから「準ずる成績」と曖昧に濁してしまう方が協会にとっては都合がいいのだろうか。

 横綱は勝つのが当然、負ければ引退。さらには「あのときの昇進が間違いだった」と言われ続ける。力士個人の実力、協会による昇進基準の透明化、この2つのバランスが求められる。