セブンイレブン

「いつも行く近所のコンビニで、そんな裏切りが行われていたなんて……」

 コンビニ最大手のセブン-イレブン・ジャパンが、アニメやゲームの人気キャラクター商品の不正転売や、発売前の事前確保が一部店舗で横行しているとして、全国の加盟店に警告文書を送っていたことが明らかになった。共同通信が報じたこのニュースは、瞬く間にネット上を駆け巡り、大きな波紋を広げている。

「報道によると、一部の店舗オーナーや従業員が発売前の限定商品を自分たちのために確保したり、そのまま買い占めて転売サイトに出品していたことが確認されたようです。最近では吉野家で店員がドラクエコラボの景品を“仕分け”しているかのような動画が出回り物議を醸しました。その後、広報が偏りを避けるための差し替え作業だと釈明し、転売の関与は否定したばかりです」(全国紙社会部記者)

 このニュースが流れるやいなや、SNS上では「やっぱりそうだったのか」「店側も転売ヤーなんだな」といった声が噴出。特に、子供のために人気グッズを買いに走る母親世代や、いわゆる「推し活」に励むファンたちからは、これまで溜め込んできた怒りと落胆の声が相次いでいる

朝イチで並んだのに売り切れの違和感

 主婦や子育て世代にとって、コンビニの「コラボキャンペーン」や「一番くじ」は、日常の中で楽しめる非常に身近なエンターテインメントだ。特に『ちいかわ』や『サンリオ』、『ディズニー』といった絶大な人気を誇るキャラクターの限定グッズが発売される日は、争奪戦になることもしばしば。

子供にどうしてもとせがまれて、発売開始時間の数十分前から店舗の駐車場で待機していたんです。それなのに、時間になって入店したらA賞やB賞など、人気が見込まれる商品だけに“終了しました”のシールが貼られていたんです。ほかにお客さんもいなかったのに、どういうこと?と不信感しかありませんでした

 そう憤るのは、都内在住の40代女性。ネット上では以前から、こうした不自然な状況が数多く報告されてきた。「目当ての景品だけが最初からなかった」「前の人が買い占めた様子もないのに、棚が空だった」といった声は、もはや“あるある”として語られるほど。

 単なる転売問題に留まらず、楽しみにしていた子供たちの純粋な気持ちを、小遣い稼ぎのために踏みにじっていたという実態。もしそれが事実であれば、地域に根ざした存在であるはずのコンビニへの信頼は、根底から崩れてしまう。

アソート抜きやフライング販売疑惑

 特に疑惑の目が向けられているのが、ハズレなしのキャラクターくじ『一番くじ』だ。

 本来、一番くじは決められたセットが店頭に並び、誰にでも平等に当選のチャンスがあるはずのもの。しかし、以前からファンの間では「アソート抜き」という不正が疑われてきた。これは、上位賞(フィギュアなどの豪華景品)を店員やオーナーが事前に抜いてしまい、当たりが入っていない状態でくじを引かせるという、極めて悪質な行為だ。

「一番くじのラストワン賞(最後の1枚を引くと手に入る限定品)が、なぜか発売日の朝にフリマアプリに大量出品されている。店舗印が押された箱ごと出品されているケースもあり、内部の人間が関わっているのは明らかだった。またひどいのが、フリマサイトに出品された写真が、セブンのカゴの中に入ったポケモンカード。レジや制服、名札まで写り込んでおり、これにはセブンも従業員の関与を認めています」(同前)

 ある熱心なコレクターは、そう肩を落とす。また、公式の発売時間を無視して、仲の良い常連客や身内だけに先に販売してしまう「フライング販売」も、以前から問題視されていた。

“どうせまた裏で抜いてるんだろ”

ポケモンカードの転売写真にはセブンイレブンの名札が映り込んでいる(Xより)

 SNS上では、特定の店舗を名指しして「あそこのセブンはいつも上位賞がない」「店員が転売ヤーとグルになっている」といった書き込みが散見されることも珍しくなく、これまでは個人の推測として片付けられてきたこれらの疑惑が、不正として確認されたというわけだ。

 セブン-イレブン本部は、不正が発覚した場合には契約解除を含む厳しい処分を検討するとしているが、ファンが求めているのは「二度とこのような不公平が起きない仕組み作り」だろう。

「近くて便利」を掲げ、私たちの生活に欠かせないインフラとなっているコンビニエンスストア。しかし、その利便性のウラで、一部の店舗による「職権乱用」とも言える不正が行われていたことは、ブランドイメージに深刻なダメージを与えてしまった。

「特にキャラクター商品は、ファンにとって単なるモノではなく、作品への愛や子どもとの思い出が詰まった大切なモノです。それを転売利益に使うような店舗の姿勢は、多くの消費者を失望させました。

 今回の警告を機に管理体制が厳格化されることが期待されますが、一度失った信頼を取り戻すのは容易ではありません。今度人気キャラのコラボや一番くじが出るたびに、“どうせまた裏で抜いてるんだろうな”という疑念がファンの頭をよぎるのではないでしょうか」(流通ジャーナリスト)

 今後、セブンをはじめとする各コンビニチェーンには、透明性の高い販売方法の徹底が求められる。