『豊臣兄弟!』豊臣秀長役の仲野太賀と豊臣秀吉役の池松壮亮

 俳優の仲野太賀が主演を務める大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)は、8月2日の放送を休止する。代替番組は『ダーウィンが来た!』の20周年SP。『豊臣兄弟!』の次作・第30回『清洲会議』は8月9日に放送予定だ。

NHK大河ドラマにも働き方改革宣言が浸透か

NHK

 同番組の放送休止は、2月8日に続いて2回目。このときは第51回衆院選に伴う休止だったのだが、“開票速報放送のためお休み”というお知らせは大きな話題になった。

「かつての大河ドラマは、選挙と重なった場合は前倒しするなど無理にでも放送していました。しかし、17年に“働き方改革宣言”を出して以降は放送回数に変化が見られます。12年の『平清盛』から17年の『おんな城主 直虎』までは全50回の放送でしたが、18年の『西郷(せご)どん』からは50回ありません」(芸能ライター)

 “働き方改革宣言”以降の大河ドラマの放送回数を調べてみると、18年の『西郷どん』と19年の『いだてん ~東京オリムピック噺~』は47回。続く20年の『麒麟(きりん)がくる』は44回、21年の『青天を衝け』は41回と、だいぶ少なかった。その後の22年『鎌倉殿の13人』以降は、4作連続で全48回となっている。

 同じように、働き方改革は朝ドラ(連続テレビ小説)でも起きている。

 以前は月曜~土曜の週6日で放送していたが、20年春放送の『エール』からは月曜~金曜の週5日放送に変更。土曜には1週間を振り返る“ダイジェスト版”が放送されている。

「実は、NHKでは過去に職員の“過労死”がありました。その反省を踏まえ、17年に発表されたのが“働き方改革宣言”です。この中で《NHKグループは、業務に携わるすべての人の健 康を最優先に考えます これまでの慣行を打破して、働き方を抜本的に見直します》と宣言。“働き方改革推進委員会”の設置などが進められてきました」(前出・芸能ライター)

放送現場での具体的な取り組み

 放送現場での具体的な取り組みとしては、“本体制作の番組のスタジオ収録は原則22時終了を目指す”と示された。さらに、“大河ドラマや朝ドラは原則21時終了を目指す”と明示されている。

 今回の大河ドラマ放送休止について、ネット上では

《楽しみにしていたのに、残念!》

《働き方改革は大事だもんね……》

《スタッフさん、ゆっくりしてね》

《うちの会社も見習うべきだな》

 と現場を気遣う声が多く集まっている。

 ひと昔前の朝ドラや大河の撮影現場であれば、夜中12時を超えることも当たり前だったのだろう。楽しみにしていた放送が1週間あいてしまうのは残念だが、働き方改革による放送休止は視聴者に好意的に受け止められているようだ。