オールスターゲームに出場する巨人・坂本勇人選手

 7月28日に東京ドームで開催された『マイナビオールスターゲーム2026』第1戦。阪神タイガース・佐藤輝明選手(27)の先頭打者ホームランを含む、セ・パ両軍合わせて5本のホームランが飛び出した乱戦は全パが7-5で勝利。一方で“夢の球宴”には似つかわしくない“放送事故”も起きてーー。

 かつて視聴率20%超えも珍しくはなかった、お茶の間の日常だったプロ野球中継だが、現在は視聴率一桁どころか、地上波でも放送がめっきり減っている。そのため、各局があの手この手で視聴率を上げようと演出を企画しているが、2025年のオールスターゲームに引き続き、テレビ朝日系列が取り入れたのが「選手マイク」だ。

 なんと、グラウンド上の選手にピンマイクをつけてもらい、放送席とのリアルタイムでのインタビューや、プレーする選手間の会話も聞くことができる画期的な演出。ところが28日に放送した第1戦、この“目玉”演出がかえって視聴者の不評を買うことに。

《オールスターでの選手マイク、とても良いアイデアだけど、声がこもってるし周りの雑音が大きすぎて殆ど聞こえない》
《選手の声を直接聞けるのは良いけど、かなり聞きづらい。 日本の音声技術はそんなもの?かなり、不快だった》
《オールスターの音声が放送事故レベル》

 この日、読売ジャイアンツ・坂本勇人選手(37)や、マウンドに立った中日ドラゴンズ・大野雄大投手(37)をはじめ、阪神タイガース・藤川球児監督(46)、北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手(27)ら多くのスター選手にマイクが付けられ、臨場感ある生声が音声に乗った。

《選手マイク最高だった》の声も

坂本勇人が投稿した、大野雄大と柳田悠岐とのオールスターゲーム「88年組」ショット(公式インスタグラムより)

 ところがXで指摘されたのは、肝心の選手の声はくぐもり、聞き耳を立てないと聞き取れないほどの小さな音量。片や、選手マイクが場内ファンの応援や歓声も拾ってしまい、放送席の実況や解説ともぶつかり合う多重音声になり、視聴者にとって《放送事故レベル》の音声になってしまったのだ。

 それでもベンチから「球が走ってないですね」と茶々を入れる、坂本と大野の同級生コンビによる掛け合いもあり、普段は聞けない選手同士の会話に《選手マイク最高だった》とファンを楽しませたのも確か。

 ただ2025年に京セラドーム、横浜スタジアムで開催されたオールスターゲームでは、今回のような選手マイクによる“音声トラブル”はなかった。東京ドーム内の歓声を想定していなかったのか、それとも単にマイク調整を違えたのか、課題が残るオールスター中継になってしまったようだ。

 29日は富山県・富山市民球場で行われる第2戦。今頃、テレ朝の中継スタッフは念入りに「選手マイク」の調整に勤しんでいることだろう。