阿部慎之助前監督

 2025年のルーキーイヤーを22試合出場で終えていた、読売ジャイアンツ・浦田俊輔選手(23)が2年目にして『マイナビオールスターゲーム2026』に選出。セ・パリーグのスター選手が名を連ねる“夢の球宴”デビューを果たした。

 2024年10月のドラフトで2位指名した浦田を、翌年3月に「必要なピース」として開幕1軍入りさせて、大きな期待を寄せていたのが阿部慎之助前監督(47)。いわば“阿部チルドレン”とも言える“師弟関係”にある。

 今季の開幕戦でも8番・二塁手でスタメン出場を果たすと、オールスターまでに80試合に出場。25盗塁と持ち前のスピードを活かすとともに、課題だった打撃も打率.277をマーク。現在は、橋上秀樹コーチ(60)が監督代行を務める巨人のリードオフマンを任されるなど、後半戦の“キーマン”にもなりそうだ。

 そんな浦田がオールスター直前、『スポーツ報知』で配信された記事に登場。前半戦を振り返ってのインタビューに答えている。

【まだ飛躍したわけじゃないですけど、ちょっとずつ結果が残るようになってきたのは、(前監督の)阿部さんに教えていただいたことも大きいと思っています。】

スタメンを張る“阿部チルドレン”

 語られたのは【こういうことを伝えたくて指導をしてくれていたんだ】と、阿部前監督からの指導を振り返る、「阿部さんのおかげ」とする感謝の言葉だった。

 現在、阪神タイガースと首位争いをしている巨人。7月26日の前半戦最後の試合となった阪神戦を0-1で落としたものの、巨人スターティングメンバーに名を連ねたのは浦田をはじめとする、ヤングジャイアンツの面々。

 3番・遊撃手の泉口友汰(27)、5番・左翼手の佐々木俊輔(26)、6番・三塁手の石塚裕惺(20)、7番・右翼手の笹原操希(22)、8番・捕手の山瀬慎之助(25)と、いずれも阿部前監督の指導を受けた、また期待をかけられていた若手ばかり。

ファンからは「かわいい」とも評判の巨人・浦田俊輔(公式インスタグラムより)

 そんな“阿部チルドレン”がチームの中心となり、橋上コーチの指揮のもとで結果を出し、セ・リーグ優勝を目指して戦っているわけだ。この「阿部さんのおかげ」発言の浦田を含めた若手選手らの台頭に、

《マジでコーチとしては素晴らしいよな阿部って》
《阿部前監督の教えが生きていたんだね。コーチとして有能だったんだね。早く戻ってきてくれ》

《若手中心に戦えてるのもはじめから若手を使っていた阿部監督のおかげ!2軍で鍛えた子達が力を発揮してくれてる》

 ネット上では、阿部前監督の「コーチ」としての指導力を再評価する声も聞こえる。同様に「指導力はたしか」と頷くのは在京球団を取材するスポーツライター。

監督よりも“コーチ”の方が天職か

「就任1年目の2024年にリーグ優勝、翌年も3位とAクラス入りしながらも、その采配や選手起用に疑問を持たれることも多かった阿部さん。“昭和気質”や“パワハラ体質”ともされた、時代にそぐわない指導もあったのかもしれない。

 ですが、浦田選手のように“感謝”する選手が多いのも事実で、阿部さんの打撃理論はこれも確かで、本来は監督よりも“コーチ”の方が天職とも言えます。警察沙汰を起こした以上直ぐにとはいきませんが、再び巨人のユニフォームを着る時は若手の指導者として再スタートを切る可能性はありますね」

 7月16日、オーナー会議後に報道陣の取材に対応した巨人・山口寿一オーナー(69)。阿部前監督の復帰を求めるオンライン署名が13万筆を超えたことに「球団としても本当にありがたい。阿部さん本人にも大きな力になっている」と言及。

 その上で「ただ、監督の人事をどうするかっていうのは、それはまた別物」と、来季の監督復帰には慎重姿勢を見せた。

 ファンが期待しているのは監督でない、若手の指導にあたる阿部慎之助コーチか。