コストコ(公式インスタグラムより)

 7月28日の16時27分ごろ、大地震が熊本県を襲った。最大震度は7を記録し、29日午前時点で、高市早苗首相は死者数が13人に上っていることを明らかにしている。

熊本県地震、発生当時の動画が拡散

「木原稔官房長官は29日午前の会見で、熊本県を含めた5県で、506か所の避難所に918人が避難していることを説明。さらに、“停電は熊本県で合計約3万6900戸、断水は熊本県などで合計約8万4000戸で発生、ガスは熊本市と八代市の約9500戸で供給停止”と甚大な被害を報告しました」(全国紙社会部記者、以下同)

 地震による直接的な被害だけでなく、被災地となった熊本県上益城郡嘉島町に店を構える『イオンモール熊本店』では、爆発事故が発生。

「29日にイオンの吉田昭夫社長が会見を開き、爆発は地震発生から約1時間20分が経過した17時50分ごろと説明。3人の死亡と1人の心肺停止、3人の安否不明が確認できていることを明かし、その全員が専門店の従業員だといいます。爆発の原因については、“ガス爆発の可能性が高い”としつつも、現状は推測の域だとして、断定は避けていました」

 一部では、爆発の衝撃波は音速を単位としたマッハを超えるものだったと報じられている。その被害の大きさを裏付けるように『イオンモール熊本店』の屋根は吹き飛び、外壁は剥がれ落ち、骨組みがむき出しになるなど、無残な姿を晒していた。

 ネット上では、地震発生当時の動画が拡散されているが、イオンモールとともに、関心が寄せられているのが、ある“倉庫型”店舗の動画だ。

「『コストコホールセール 熊本御船倉庫店(以下、コストコ)』で撮影されたとされる動画が拡散されています。陳列されていた商品はなぎ倒されており、子どもの泣き声や悲鳴だけでなく、“しゃがんで”“上危ないからすぐ出て!”“足が挟まっていて、すいません”など、当時の緊迫した状況がありありと伝わる動画になっていました」

コストコ熊本店の現状

 多くの心配が寄せられたこの動画。現在の状況について、コストコ本社に問い合わせると、7月29日時点で把握している事項として、次のように話す。

熊本地震発生当時のコストコの様子(拡散された投稿より)

「現在、熊本御船倉庫店内における安全確認と復旧作業のため、倉庫店の営業は見合わせております。

 しかしながら、最も懸念されておりました人的被害につきましては、現在までの調査において、会員様および従業員に命に関わるような重篤な被害の報告はなく、売場内に取り残された会員様がいらっしゃらないことも確認できております」(コストコホールセールジャパン株式会社担当者、以下同)

 29日からは、ある取り組みも行い始めたという。

「また、このような状況下において、私たちが皆様のライフラインとして少しでもお役に立てるよう、本日(7月29日)午前7時より、併設のガスステーションの営業を再開いたしました。本日は、より多くの方々に燃料をお届けするため“1台につき20Lまで”の給油制限を設けさせていただいております。

 明日(7月30日)以降に向けた燃料の安定的供給目処が立ちましたため、明日午前8時からは給油制限を解除し、通常営業へ復帰させていただく予定です」

 このガスステーションについては、「今後の道路状況や余震等の影響により、営業状況が急遽変更となる場合がございます」としている。

 甚大な被害を被った店舗の再開時期については、こう続ける。

「倉庫店の営業再開時期につきましては、安全が完全に確認でき次第、改めて弊社公式Webサイトなどでお知らせいたします。弊社は引き続き、会員様および地域の皆様の安全と生活のサポートを最優先に、全力を尽くしてまいります」

 平穏な日常を奪った天災。今まで通りを取り戻すための“助け合い”が始まっている。