ロケットスタートの勢いそのまま、その人気はとどまるところを知らない。4月10日に公開されたアニメ『名探偵コナン』の劇場版シリーズ第29弾『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』の興行収入が、109日間で136.5億円を突破したことが明らかになった。
上映終了が近づく“最後の毛利蘭”
公開初日に73.9万人を動員、興行収入は11.3億円を記録するなど、昨年公開された『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』を超える大ヒットでスタートした同作。その後もシリーズ過去作の記録を次々に更新し続けている。
「今のところ、シリーズ最高の興収は2024年に公開された『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の158億円で、2位が昨年の『隻眼の残像』の147.4億円、3位は2023年の『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の138.8億円となっています。今年の『ハイウェイの堕天使』はすでに3位に迫る数字で、4年連続で興収100億円超えるのは邦画史上初の記録です」(映画誌ライター)
凄まじいコナン人気。ここからさらにどこまで記録を伸ばすか、という点も見逃せないが、ファンの間では別のところにも注目が集まっている。
「今年の夏は、『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』や『キングダム 魂の決戦』『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』『ブルーロック』など、コナンと同じく東宝が手がける話題の映画作品が目白押しとなっています。そんな影響もあってか、8月にコナンの映画が“上映終了”となる劇場が多数あるようです。
コナンといえば、1996年のアニメ放送開始からヒロイン・毛利蘭役を務めた声優の山崎和佳奈さんが、今年4月18日に61歳で逝去。山崎さんは今年2月から体調不良で活動を休止していて、3月14日のアニメ放送からは岡村明美さんが代役を担当してきました。しかし、『ハイウェイの堕天使』は山崎さんが休養前に収録を終えていたため、彼女にとってこの作品が“最後の毛利蘭”なのです。ファンからは、上映終了を惜しむ声が多数寄せられています」(同・映画誌ライター)
X(旧ツイッター)上では、「テロップで山崎和佳奈さんのお名前が表示されたとき泣きそうになった 寂しいな」「蘭の一言一言に涙が止まらなかった。山崎和佳奈さん、しっかりと目に焼き付けて見届けましたよ」「先月観に行って立てなくなるくらい泣いて、やっぱり最後もう1回観たい観なきゃと行ってきた」「なるべく長く上映してくださいお願いします」などの声が上がっている。
山崎さんが逝去した際、コナンの原作者である青山剛昌氏は「当たり前のようにそばにあった、あの耳に心地良い安心できる優しい声がもう聞けなくなるなんて…とても悲しいです」とコメントしていた。山崎さんが30年にわたって演じ続けてきた毛利蘭、その“最後の姿”をしっかりと心に刻みたい。
