7月29日、NHKが都内で定例会見を開き、俳優・佐藤二朗の番組出演継続について見解を示した。
『週刊文春』の報道でフジテレビは佐藤二朗を断罪
事の発端は『週刊文春』が報じた橋本愛に対するハラスメント疑惑である。報道を受けて佐藤側は経緯を説明するも、フジテレビは佐藤を断罪。橋本の所属事務所もフジの声明のとおりと発表した。
さらにフジテレビは、9月18日公開予定の映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』に連動したスピンオフ作品の撮影前日に、佐藤に降板を通達するという厳しい姿勢を見せた。7月7日には佐藤がSNSで、《僕は心から、もうフジとは関わりたくないです》と絶縁宣言をする事態となっている。
心配の声が寄せられる中、佐藤は7月15日にSNSで《先週の韓国プチョン国際映画祭に続き、今週から開催されるカナダのファンタジア国際映画祭。その紹介記事で「観るべきジャンル映画10本」に「名無し」が選出されました。「爆弾」も入っています。感謝》と投稿。俳優としての実力を示してみせた。
「フジの降板劇により注目されたのが他局の番組です。佐藤は『歴史探偵』(NHK総合)や『佐藤二朗とオヤジの時間』(NHK-AM)に出演中で、その処遇に関心が寄せられていました」(芸能ライター)
29日の会見でNHKの井上樹彦会長は、「双方からコメントが発表されていることについては承知しています」とした上で、「出演者の選定についてはNHKとして自主的な編集判断のもと、その都度判断しており、現時点で出演継続としています」と明言。さらに、「出演者に対する人権尊重のガイドラインを作成し、出演者の人権、人格を尊重し、安心、安全な制作環境の確保に努めていくと宣言しております」と、規定に準じた判断をおこなっていると補足している。
ハラスメントに対しては厳格なNHK
山名啓雄副会長も「デリケートなシーンの収録は、専門家である『インティマシーコーディネーター』の指導、監修のもとで、出演者、および所属事務所とコミュニケーションを取った上で、十分に出演者に配慮した収録環境を構築して、収録を行っています。それには変化はないです」と説明。
「収録前には関係者全員に、ハラスメント防止のため、互いに尊重し合う認識を持つ『リスペクト・トレーニング』を取り入れておりまして、心理的安全性も意識した労働環境改善にも継続的に取り組んでいるという形です」と語った。
「ハラスメントに対してこれだけ厳格な指針を持つNHKが、客観的な視点で『排除する理由はない』と判断したわけです。今後の佐藤さんの芸能活動にとって、今回のNHKの会見は大きな追い風となるのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
今回のNHKの判断に対し、ネット上では
《NHKの適正な判断を支持したい》
《NHKの説明が一番中立的で、双方の役者さんを尊重していますね》
《客観的、中立的でよい対応だと思います》
《NHKの対応が当然》
と支持する声が続出。一方で佐藤を断罪したフジテレビに対しては、
《フジテレビの組織対応が悪かっただけ》
《結局、フジの対応が悪かったと言っているようなものですね》
《流石に今回の問題で、一方的に佐藤さんに問題を押し付けるには無理があるでしょう》
と批判の声が噴出している。
NHKが示した見解を目にして、フジテレビは今後どのような動きを見せるのだろうか。
