羽生結弦とゆず

 人気デュオ・ゆずと、プロフィギュアスケーター・羽生結弦(31)の初共演が発表され、《特別な意味を持つステージになりそうですね》《ついに共演が実現ですか》《生歌唱で滑る羽生結弦さんをこんなに早く見られるなんて嬉しい》と両ファンから歓喜の声があがった。

『夏の音楽祭 うたであえたら 2026』で共演の「ゆず」と「ゆづ」

ゆず公式が公開した羽生結弦とのスリーショット(公式Xより)

 NHKは同日、8月15日放送の音楽特番『NHK夏の音楽祭 うたであえたら 2026』(NHK総合・BSP4K、午後6時5分)の特別企画として、両者が宮城・仙台市のスケートリンクでコラボレーションパフォーマンスを披露すると明らかにした。

「ゆず」と「ゆづ」。語感の妙もあってとファンは色めき立ったが、2組を引き合わせたのは東日本大震災から15年という節目に生まれた、一曲の歌だった。

「2組が披露する楽曲は、ゆずの『幾重』です。東日本大震災から15年を迎えた今年、震災の記憶と教訓を次の世代へつないでいきたいという思いを込めて制作された楽曲で、ゆずの北川さんが『誰もが自分自身を重ね合わせてほしい』と願いを込めて書き上げたそうです」(音楽誌ライター)

 羽生は16歳のとき、練習拠点である仙台のリンクで東日本大震災を経験した。プロ転向後も被災地に思いを寄せ、震災を伝える活動を続けてきた。アイスショー『notte stellata』を毎年3月に仙台で開催しているのも、その活動の一環だ。

 そんな羽生が、ゆずの『幾重』を聴いて「勇気をもらった」と語り、500回以上も楽曲を聴き込んで振り付けを考案したという。震災を“自分ごと”として背負い続けてきた羽生にとって特別な感情を抱いたのだろう。

羽生結弦が明かした思い

 羽生はその思いをこう明かしている。

「震災から15年という重みを、自分自身の経験や多くの方々の思いとともに感じながら滑りました。今回はゆずさんの演奏に支えられ、コラボレーションの力を強く実感しています。3.11を経験した身として学んできたこと、命を守るための知恵や思いが15年後、30年後、100年後にも受け継がれてほしい。その願いを込めて演じました」と震災の伝承という共通の志が、ゆずと結びつけた。

 対してゆずも「僕らは音楽で、羽生さんは氷上の表現で、それぞれ東北に思いを寄せながら向き合ってきましたが、今回ご一緒して、不思議なほど、たどり着いた表現のゴールが重なっていると感じました」とコメント。

「震災から15年、そして終戦記念日でもある8月15日の放送という点にも、意味を見いだすファンも少なくないです。ゆずさんの楽曲は聴き手が自分自身を重ねられますし、羽生さんの氷上表現も言葉を超えて感情に直接訴えかける力を持っています。追いかけてきた両ファンにとっては、たまらないコラボだと思いますね」(前出・音楽誌ライター)

『NHK夏の音楽祭 うたであえたら 2026』は、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴、北川景子、二宮和也が司会を務め、30組以上のアーティストが出演する大型音楽特番となる。そのなかでも、ゆずと羽生結弦の共演は間違いなく最大の目玉のひとつとなるに違いないーー。