自民党福岡県議団・松尾統章会長(公式facebookより)

 正副議長のポストを巡る金銭授受疑惑により、厳しい目が注がれている福岡県議会。隣県の熊本県で大きな被害を出した地震発生直後に、自民党福岡県議団会長が政治資金パーティーを開催していたことが判明し、その発言が物議を醸している。

自民党県議団幹部へ多額の金銭か

横綱・豊昇龍、大の里とのショットを公開している自民党福岡県議団・松尾統章会長(公式インスタグラムより)

 福岡県議会では、元議長の吉松源昭県議が議長就任の際に、自民党県議団幹部へ多額の金銭を渡したと主張していた。それに加え、同じ時期に副議長を務めた自民党の江藤秀之県議も7月27日に記者会見を開き、当時の自民党県議団幹事長だった中尾正幸前副議長へ「確実に本人に茶色い封筒に入れて500万円お渡ししております」と証言。

 名指しされた中尾元県議は7月24日に議員辞職しているが、金銭の授受については強く否定。「吉松さんに対しては名誉毀損で、刑事・民事、弁護士の先生と相談して告訴致します」と発言していた。

 7月27日に高市早苗首相は「まずは、自民党福岡県連においてしっかり事実確認されるということが重要。県連の対応を踏まえ、党本部として対応すべきことがあれば、必要な対応を検討していただきたい」という認識を示している。

 福岡県議会に対して厳しい目が集まる中、さらなる火種も発生した。

「7月28日に最大震度7を記録した大地震の夜、自民党福岡県議団の松尾統章会長は政治資金パーティーを開催しています。北九州市小倉北区のホテルで、1人参加費1万5000円で、約600人が“ビアパーティー”に参加しました」(地方紙記者)

 この事実発覚に、ネット上からは《酒飲んでる場合じゃないだろ》《自民党は人の痛みが分からないの?》《特権階級は庶民の気持ちも察することができないのか》

 などの批判の声が上がった。

「私の政治活動を支えていただく政治資金パーティー」

 RKB毎日放送は7月30日に、画像と音声でパーティーの様子を公開している。松尾氏は参加者を前に「皆様との御交流の場であると同時に私の政治活動を支えていただく政治資金パーティー」であると語り、「今だからこそ、自分の言葉でしっかりと説明することが大切」とスピーチした。

 30日、報道陣の取材に応じた松尾氏は「私自身が決断をしました。やろうと。正直やってよかったと思っています」と発言。

「パーティーは2部構成でおこなわれました。後半は飲み食べ放題で、お笑い芸人による余興もあったとのことです。松尾氏は“お笑いの方は、乾杯後の余興の中でのプログラムでして、今になったらそれは不適切だなと思わんでもないですけども”と省みました」(前出・地方紙記者)

 松尾氏の「やってよかった」発言には《被災者や救助に関わる人たちはやり切れないだろうな》《平気でこんな発言ができるなんて良識を疑う》などと、またもや国民の反感を買ってしまう結果になった。

 批判が加速する31日、松尾会長は自身のインスタグラムに『先日の「やってよかった」という私の発言により、多くの皆様に不快な思いとご心配をおかけしました。深くお詫び申し上げます』と謝罪文を投稿したが、厳しい意見が飛び交い火に油状態のようだ。

 国民が苦しんでいる時に自身の利益を優先したうえ、反省すらもできない政治家。まさに自らを特権階級、上級国民と認識しているのだろう。