日本時間6月5日、水原一平被告は連邦地裁に出廷。罪を認める答弁をした 写真/共同通信社

 日本時間7月29日、米スポーツ専門メディア『ESPN』が、大谷翔平選手の元通訳・水原一平受刑者による違法賭博スキャンダルを検証するポッドキャスト番組『Betrayal of Shohei Ohtani(ショウヘイ・オオタニを裏切った男)』を配信した。

公開された身勝手な“ウソ”

 大谷の口座から約1700万ドル(7月30日時点のレートで約27億8000万円)もの大金を不正送金し、現在は禁錮4年9か月の判決を受けて服役中の水原受刑者。今回の配信では、事件が明るみに出る直前である2024年3月に記者が行った“あまりにも生々しい電話取材の音声”が公開され、大きな波紋を広げている。

 インタビューで水原受刑者が口にしていたのは、呆れるほど身勝手な“ウソ”の数々だった。「違法だとは知らなかった」「“もう二度とこんなことに関わらないように”と言って翔平が借金の肩代わりをしてくれた」「私がパソコンを操作して、翔平自身がオンラインバンキングにログインして送金をした」といった“出まかせ”を事もなげに並べ立てていたのだ。

 多額の借金を背負った理由について問われると、

「翔平のライフスタイルに合わせなければならず、給料をその都度、使い果たすような生活をしていた」

 と主張。

 エンゼルス時代、彼の年収は8万5000ドル(当時のレートで約960万円)あったにもかかわらず“大谷に合わせるために無理をしていた”と言い訳を重ねた。

「ギャンブルを始めたころ、ツケで賭けられると言われて借金を取り戻せるかもと感じてしまい、最悪の状況へ引きずり込まれた」

 と、どこか他人事のように語る一方で、自身の妻や大谷に隠し通していた理由を聞かれると、一転して言葉を詰まらせる場面も。

「何よりも恥ずかしかったから、誰にも言い出せなかった。妻は今、韓国に一緒に来ていて、翔平の家族と楽しい時間を過ごしている。それなのに私の心は1分1秒ごとに引き裂かれる思い。電話をしたら、この旅行が台無しになってしまう」

ドラマの先行きは

 思いつめたように“悲劇の主人公”を気取る水原受刑者だが、本当につらく、心が引き裂かれる思いをしたのは、信じていた男に裏切られた妻や大谷本人のほうだろう。

2024年3月、スキャンダル発覚前の水原一平(左)と大谷翔平/共同通信社

 世間を揺るがした衝撃の事件から時が経ち、いま改めて音声が公開された背景には、ある“巨大プロジェクト”の影もチラついている。

「一連のスキャンダルは、アメリカのケーブルテレビ局がドラマシリーズとして制作すると2025年12月に報じられています。

 大ヒット映画『ワイルド・スピード』シリーズを手がけた人物が監督やプロデューサーを務めるとされていますが、その後の進展は聞こえてきていません。今回のポッドキャストがどれほど話題になるかが、今後の制作進行や公開規模に大きく影響する可能性があります」(映画業界関係者)

 大谷が世界最高峰の舞台で輝けば輝くほど、その足元に落とされたスキャンダルの影はどこまでも濃く、深く広がっていく――。