2026年で開園25周年を迎えた東京ディズニーシー(画像は公式HPより)

 東京ディズニーシーで、閉園後も園内に残りライブ配信を行っていたとされる動画がSNS上で拡散され、波紋を広げている。

「閉園後の園内を配信」SNSで拡散

 動画内では、複数人のキャストとみられる人物がライトを照らしながら男性に向かい、「止まってください!」と声をかける場面が映されている。男性は走ってその場を離れながら、

「なんか追っかけられてんだけど。悪いことしたかな俺」

 と息を切らしながら発言。その後、キャストとみられる人物に制止された様子が映っていた。

 閉園後とみられるパーク内を走る姿や、普段見ることのできない時間帯の園内映像に驚きの声が上がる一方、

《普通に迷惑行為》
《逮捕されないの》
《真似する人が出たら危険》
《キャストさんの仕事増やすなよ》

 といった批判も相次いだ。特に注目されたのは、「なぜ閉園後まで園内に残ることができたのか」という点だ。

 東京ディズニーリゾートでは、閉園後も清掃や設備点検などが行われている。多くのゲストが訪れる大型テーマパークだけに、安全管理や園内確認は欠かせない。

 今回の動画をめぐり、運営会社であるオリエンタルランドに動画に映っている行為の事実関係や、当該人物への対応、閉園時の確認体制、再発防止策について尋ねたところ、

「当該案件については把握していますが、個別案件の詳細についての回答は差し控えさせていただきます」

 とした。退園措置の有無や、今後の入園制限などについても質問したが、具体的な対応については明らかにしなかった。また、

「ゲストのみなさまにおかれましては、テーマパーク利用約款における禁止事項などについてご理解いただいた上でご来園いただきたく、よろしくお願いいたします」

 とコメント。

過激な“注目集め”が招く迷惑配信

閉園後の東京ディズニーシーで居残り配信するも、複数人のキャストに囲まれ万事休すの配信者(Xユーザーより)

 閉園後の施設に残る様子を撮影し、動画として公開する行為は、今回が初めて問題になったものではない。過去にも国内外で、遊園地や商業施設などに閉館後残る様子を撮影する企画が投稿され、安全面や施設運営への影響から問題視されてきた。

 今回の配信で使われていたのは、ライブ配信サービス「Kick」。

 Kickは2022年にオーストラリアで開始されたサービスで、配信者への高い収益還元率が特徴。一方で、過激なコンテンツへの対応を巡って議論になることもあり、刺激的な配信で注目を集めようとする動きとの関連も指摘されている。

「現在は視聴数や投げ銭が収益につながるため、配信者の中には、より大きな反響を狙って過激な企画に向かう人もいます。結果として、施設や周囲に迷惑をかける行為につながるケースもある。

 一度拡散された動画は、別の人が“成功例”として受け取ってしまう危険もあります。施設側だけでなく、配信プラットフォーム側も問題行為への対応を考える必要があります」(ITジャーナリスト)

 多くの人が非日常を楽しむ東京ディズニーシー。再生数や注目を目的とした行為が、新たな迷惑行為を生まないための対策が求められている。