屋根ごと全壊した住宅

 懸命な救助活動が続けられている熊本県。震度7を記録した大地震から、4日目を迎えた31日には死者数が35人に上ったことが確認された。

地震に乗じた“悪質詐欺”

 停電や断水が起こっている地域もある中、35度を超える日々が続き、熱中症の危険性も高まるなど、現場は窮地に立たされている。

 遠く離れた地から、何かできないかと支援金を送る人も見られているが、ネット上では、この事態に乗じた“悪質すぎる詐欺”も横行しているという。

「X上であるユーザーが、“イオンモール熊本店のリンガーハットで働く母親と連絡が取れない”という趣旨の投稿を行い、多くの心配の声が寄せられ、瞬く間に拡散。この投稿は数千万回以上の表示がされることになりました。

 このユーザーは名字を“佐々木”と明かしていましたが、その後、別のユーザーが《リンガーハットイオンモール熊本店に佐々木という従業員はいません!》と投稿。

 母親の行方不明を訴えたユーザーは、キャッシュレス決済『PayPay』で支援金を集めていたそうで、すでに送っていた方もいたのだとか。支援金を送った人が、ダイレクトメッセージでやり取りを行うと、“承認欲求で止まらなくなった”という旨を明かしたそうです。このアカウントは現在削除されていますが、こうした悪質な詐欺が横行しているのです」(全国紙社会部記者、以下同)

警察庁が公開している詐欺の注意喚起(公式サイトより)

 熊本県では2016年にも大地震が発生し、その際は《動物園からライオンが放たれた》という虚偽の投稿が拡散された。この投稿を行った男性は、後に偽計業務妨害容疑で逮捕。

 本人は“承認欲求で…”という軽い気持ちだったのかもしれないが立派な犯罪行為に当たることもあるのだ。

「すでに警察庁からも“令和8年熊本地震に伴うインターネット上の偽・誤情報や災害に乗じた詐欺関連投稿等に注意!”と、題した文書が公開されています。

 さらに日本赤十字社を名乗った『なりすましメール』も送信されているようです。メールの件名は“熊本地震義援金募集”となっているとのこと。同社は注意喚起をしつつ、《当社からこのようなメールを送信することはなく、当社とは一切関係がございません》と主張しています。会社を名乗る詐欺も現れているので、支援金を送る際は十分に注意をしてもらいたいです」

 人の善意に漬け込む“魔の手”。こうした手口について、ネット上では、

《ほんとに、人の不幸に便乗するのやめてほしい。》
《災害を利用した悪質な詐欺。 決して逃すな。成功例を出してはいけない》
《何が真実なのかわからない そんなことする人がいるのか》

 などの声が上がっている。

 蔓延する悪質な詐欺を一刻も早く根絶し、不安の中にいる被災者へ確実な支援の手が差し伸べられることを願うばかりだ。