高市早苗首相は支持率には「一喜一憂しない」と言うが…

「女性首相が誕生したときはうれしかったんですが、どこか信用できない気がしていたんです。トランプ米大統領の隣ではしゃぐなんてみっともないし、物価高に本気で取り組む姿勢も見えません。支持率は落ちて当然だと思いますよ」(都内在住の29歳女性会社員)

 週刊女性が都心のターミナル駅の駅前で街頭インタビューをしていると、隣でそれを見守っていた同僚の女性(28)が「笑顔がウソっぽいよね」と割って入った。

 読売新聞が7月24〜26日に実施した世論調査では高市内閣の支持率は57%で、前回調査(6月19〜21日)から10ポイント以上落ちた。昨年10月の政権発足以降、60〜70%台の高水準をキープしてきたが、ここにきて数字が落ち込んでいるという。

 毎日新聞が7月18、19日に実施した世論調査では前月比10ポイント減の41%。不支持率は44%で支持率を上回った。朝日新聞で53%、共同通信で53・7%、時事通信で49%とそろって低空飛行だ。

 ジャーナリストの大谷昭宏さんは「発足当初の数字がバブルだっただけです」と手厳しい。

期待値以上の高支持率でスタートしたからこの水準にとどまっているのであって、本来は支持率20〜30%台でもおかしくないと思います。国会でボロを出しましたから。

 政府提出法案の64本を成立させましたが、それは改正皇室典範や国旗損壊処罰法、副首都構想関連法など。国民は酷暑に耐え、物価高に耐えて仕事をしているのに、およそ生活とはかけ離れた法案ばかりでした」(大谷さん、以下同)

「何もしてないじゃないか」失望の声

 改正皇室典範にしても、もうすぐ20歳を迎える若い悠仁親王が控える。

「じっくり議論する時間はいくらでもあるんです。高市首相は支持層の保守派に擦り寄りたかっただけで、副首都構想関連法にしても首相にしてくれた日本維新の会に“借り”を返しただけ。

 食料品の消費税減税も来年4月からになりそうですし、物価高対策など喫緊の課題に取り組んでいません。何もしてないじゃないか、と多くの国民が失望したのでしょう」

 振り返れば、イケイケモードだったのは衆院選大勝まで。昨年の党総裁選や今年の衆院選で高市陣営が対立候補らを中傷する動画を作成するよう依頼していたとする疑惑や、暗号資産「サナエトークン」の発行に秘書が関与したとする疑惑が噴出。高市首相はいずれも否定しているが、国会で説明責任を果たさず、野党の反発を招いた。

記述はやたらと細かい(高市早苗首相のXより)

 その一方、自身のXでは、

《久々に5時間も睡眠を取れた上(総理就任以来、0時間〜3時間睡眠が常態化)、昼からは、手付かずだった大量の洗濯後のハンカチやインナーのアイロンかけと、お裁縫(スカートの裾のほつれのまつり縫いやジャケットの緩んだボタンの補強)を一気に処理》(7月20日付)

 などと投稿。睡眠時間の短さが話題になった。

 政治評論家の有馬晴海さんはこう話す。

「高市首相がこの国会の衆・参予算委員会の集中審議に出席した時間は歴代首相と比べて格段に少なく、石破茂前首相の3分の1程度に過ぎません。矢面に立たされるのが嫌いなようで逃げ回り、自分の言葉で説明しないのです。永田町ではSNSの“寝てないアピール”を踏まえて“3時間睡眠じゃなく3時間労働だよ”と揶揄する声を聞きます」

支持率回復に向けた「次の一手」

 支持率を回復するためには何をすべきなのか。前出の大谷さんは言う。

物価高対策でしょう。国民の懐に響くことをしなければいけません。それと2年間限定で食料品の消費税を1%に下げ、中・低所得者には給付を行って“実質ゼロ%”とする方向で動いていますが、代替財源をきちんと示すことです。財政が悪化して円安や長期金利の上昇が進む可能性もありますから

 消費税減税で年約4・3兆円の税収減となるが、財源については赤字国債には頼らないと言うばかり。

 前出の有馬さんは、支持率回復に向けた高市首相の次の一手をこう読む。

9月の臨時国会に向けて内閣改造や党役員人事をどうするか注目しています。自民党内には女性議員を含めて目新しい閣僚候補は見当たらないのですが、塩崎恭久・元厚労相の長男の塩崎彰久衆院議員をデジタル相に抜擢する可能性があります。頭がよくてなんでもできると評判がいい。

 維新からは馬場伸幸前代表か藤田文武共同代表に総務相で閣内に入ってもらい、参院の勢力を増やすため、国民民主党との連立を画策して玉木雄一郎代表を財務相に迎えたいのではないでしょうか。片山さつき財務相には官房長官を任せるのでは。女性首相と女性官房長官コンビならば新味が出ますから」

 高市首相の眠れない夜は続きそうだ。