「今回はメキシコのコーヒーをご紹介します」
先月28日、熊本を襲った最大震度7の地震。断水が続き、いまなお復旧に追われる被災地だが…。そのさなかの今月4日、茂木敏充外務大臣(70)が冒頭の説明と共にSNSに投稿した動画が物議を醸している。
メキシコの伝統コーヒーを紹介した茂木外相
茂木外相が投稿したのは外交の合間に撮影されたとみられる、いわゆるコーヒーブレイク動画で「外国出張中のコーヒーブレイク動画を楽しみにしているという声をいただきます。今回はメキシコのコーヒーをご紹介します。メキシコの後はパナマ、エクアドル、トリニダード・トバゴを訪問し、日本外交のためにしっかり頑張ってきます」と、コーヒーを飲みながら紹介した。
茂木外相のコーヒーブレイク動画は、いまや“名物”となりつつある。
きっかけは昨年の10月30日、韓国で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席した茂木外相が、会議の合間にコーヒーを紹介する動画をXに投稿。紙コップのコーヒーを片手に「韓国で非常に有名なブランド。結構おいしいです」と笑顔で語る内容だったが、この動画は表示回数430万回を超える反響を記録し、この大反響に茂木外相自身も「意外だった」とコメントしている。
そして今回、メキシコ訪問中に再び同様のコーヒーブレイク動画が投稿されたが《この動画誰が楽しみにしてるの?》《熊本の被災者も見ているかも?と想像出来ない貴方は与党の政治家として失格ですね》《いま日本は震災と通貨危機目前なんよ。あなた何やってるの?その外遊の金は被災者も払ってる税金だよ》と、批判が殺到。
熊本地震では、調査中を含む死者が複数に上り、断水が続く地域も残っていた。高市首相は8月4日、「断水の月内解消」を指示し、船舶を活用した初の医療支援に乗り出すなど、政府を挙げて対応にあたっている。加えて、為替市場では円安が進行し、家計への影響を不安視する声も高まっていた。
優雅なコーヒーブレイクに疑問
「熊本地震や円安物価高など国内の空気も相まって、茂木外相の優雅なコーヒーブレイクに疑問を持つ人が散見されます。茂木外相自身も仰るように動画を楽しみにしている国民もいるかとは思いますが、今回ばかりはタイミングが悪かったようです」(政治部記者、以下同)
今回の一件で、茂木外相の過去の“ある報道”を引き合いに出す反応も目立った。
過去の『FRIDAY』『日刊スポーツ』などでは国会中に「ふて寝」や「居眠り」を報じられてきた。この報道を引用する形で、《眠気覚ましのコーヒーですか?》と皮肉交じりの声も見られた。
「国会中に目を閉じる場面は政治家に多く見られるもので、体調や長時間審議などによる心労事情があるため、茂木外相個人に結びつけるのは公平とは言えないかもしれません。発信が注目を集めるほど、国民の状況や社会の空気との“間合い”がシビアに問われましたね」
もっとも、茂木外相の外交手腕そのものへの評価は高く、今回のメキシコ訪問でも、サプライチェーン強靭化で連携強化などを一致させた。
国民の暮らしや被災地に寄り添う姿勢を示しながら、持ち前の外交力を存分に発揮する姿を国民は期待している─。
