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 8月5日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、コメンテーターの玉川徹氏が放った発言が物議を醸している。

「警察官が死刑にしてしまった」

 発端は8月4日の午後7時ごろ、大阪府河内長野市で起きた警察官による発砲事件だ。

「包丁を持った血だらけの男が暴れている」との通報を受けて駆け付けた警察官が、男に対して刃物を捨てるように警告したものの、男は従わず。警察官が上空に威嚇射撃をすると、男は刃物を持って向かって来たため発砲し、銃弾が男の左胸に命中した。男は、搬送先の病院で死亡が確認されている。

 番組内で玉川氏は「警察官も自らの身を守って職務をしなければいけないっていう、それはもう大原則でその通りだと思うんですけど」と前置きしつつ、「結果として相手が亡くなっているわけですよね。これは“射殺”になるわけですよね」と発言。

 後に“射殺”という表現は撤回したものの、「死んでなかった場合にどういう罪だったのかって考えると、銃刀法違反と公務執行妨害ですよね。絶対に死刑にならない犯罪ですよね。それを警察官がいわゆる死刑にしてしまったということになりますよね、結果的には」と述べた。

 さらに「手続きが正しかったからいいんだという話に片付けられるのかなとちょっと感覚的に思いますね」と疑問を呈している。

 これに対して、元埼玉県警の佐々木成三氏は「警官が拳銃を使用しないで行動を制止できなかったら、殺人になってる可能性もあった訳です」「大きな犯罪を防ぐ為の拳銃の使用でこれが緊急避難正当防衛ということで、まずは行動の制止が目的」と説明。

 玉川氏が「だとすれば、なおさら死に至らないようにするべき」と応じると、佐々木は「もちろん」と答えた。

「警察官の拳銃使用は、厳格な規定のもと正当防衛や緊急避難として認められています。警告に従わず刃物で向かってくる相手への発砲は、被害拡大の防止と身の安全を守るための正当な緊急措置と言えるでしょう」(法曹関係者)

長年議論されてきた“テーザー銃”

 玉川氏の持論にネット上では批判が噴出しており、「これで警官が銃を撃てないなら、警官は身を守れない」「狂った犯人より、それに対応する警察官や地域住民の命の方が優先」「警官の命を何だと思ってるんだよ」「仮に警察官が撃たなくてなんの罪もない人が巻き込まれでもしたらそれこそ大問題」「威嚇射撃も空に撃ってたにも関わらず刃物捨てないで向かってきたのなら仕方ない」といった声が上がっている。

 また、事件が起きるたびに話題となるのがテーザー銃の導入だ。玉川氏は「殺さないで確保するということが大前提だと思うので、そのための手を警察は今まで尽くしてきたのかということで言えば、やっぱり尽くしてないってことになるのではないですか」と、導入が進まない現状を疑問視。

『羽鳥慎一モーニングショー』(公式サイトより)

 これには佐々木氏も、「米国の警察の友人に聞くと、日本の警察の武器があまりにも足りないと言うんですね。拳銃以下警棒以上がさす又しかないんですよ」と言及。接近戦となる「さす又」の危険性を危惧し、テーザー銃の必要性を訴えた。

「テーザー銃は長年議論されつつも、なぜか日本では配備に至っていません。ただ、今回のような現場では、警察官の負担を軽減し、双方の命を守るためにも有効な制圧手段を増やすことは急務です」(全国紙社会部記者)

 危険な犯罪者から国民、及び警察の身を守るためにも、長年提言されているテーザー銃の早期導入が望まれている。