岸谷五朗と岸谷香(『プリンセスプリンセス』奥居薫)の長男で、実業家・インフルエンサーとして活動する岸谷蘭丸の“主張”が物議を醸している。自身のYouTubeチャンネルで【喫煙者を迫害する現代社会は間違っている!】との動画を公開し、自身も含めた喫煙者を取り巻く社会に異を唱えた。
これまでの動画コメント欄での「なぜタバコ吸うんだ」との指摘に、「うるさいなと思っていた」と明かした岸谷。おもむろに紙タバコを吹かしながら、全国的に進んでいる路上全面禁煙化など、年々厳しくなる状況に「喫煙者の権利が侵害されすぎている」と訴えるのだった。そしてーー、
「(タバコは)合法ですから、これ。いくら税金を我々が払っているんだと」
喫煙とタバコ販売が合法である日本において、喫煙者と非喫煙者との棲み分けもできていない、屋外で喫煙することで罰金が発生する社会で、前者だけが目の敵にされることに不満をぶちまえけた。その上で、
「俺たちが収めた税金で喫煙所作ってくださいよって話ですよ。喫煙所も取り上げた上で“吸わないでください”は、それは無理だと思う」
「我々が払った税金」「俺たちが収めた税金」と、非喫煙者よりも「税金」を多く収めていると言いたいのだろう。そして、これは社会や周囲から“迫害”された際に、喫煙者が振りかざす“あるある”理論の一つとも言える。
喫煙者が毎年収める税金は2兆円も…
国や地方自治体へのたばこ税、消費税など含めると、現在は1箱あたり60%以上が課せられる税金。岸谷が愛煙する『マルボーロ・メンソール ライト』は620円であることから、1箱吸うごとに約370円の税金がかかる計算になる。
厚生労働省が公表した日本の喫煙率は、2024年で成人男性が24.5%、成人女性で6.5%と2000年代からほぼ毎年減少傾向にある。片やタバコにかかる税金は反比例して増加傾向にあり、財務省HPによると、喫煙者は毎年約2兆円前後を収めているようだ。
タバコをやめない、やめられない喫煙者は吸わない人より多くの税金を収めているのは確かだ。しかし、彼らの“あるある”理論ですっぽり抜け落ちているのが「タバコを吸うことで生じる損失」の事実だ。
厚労省がまとめた2015年度の「タバコの害」による総損失額によると、喫煙者にかかる医療費は1兆2600億円、歯科で1000億円、受動喫煙で3300億円、介護や火災などで3600億円と、計2兆500億円がタバコ害で被った損失額としている。
およそ10年前の数字ではあるが、喫煙者による税収2兆円よりも損失額は500億円も上回る“マイナス”だ。さらに喫煙問題に詳しい医療系ライターによると、
社会的損失額は7兆円にのぼるとも
「また入院や死亡時などに計上される医療費、タバコ火災等による資産や財産の喪失、喫煙設備の整備や清掃事業にかかる費用、そして“タバコ休憩”に見られる生産性の損失など、喫煙によって大きな社会的損失を招くことも試算されています。
その額は医療費を合わせると5兆円〜7兆円ともされ、つまり喫煙者が煙を吸って吐くと同時に、社会への“損失”も大きくなっている現状があるのです。その損失額に健康保険料といった非喫煙者の税金も補填されているわけで、何よりも喫煙者マナーを迷惑に思う人も多くいます。喫煙者の“税金を多く払っている”の理論は通じないでしょう」
動画ではライターでタバコに火をつける際に、火先が最も熱が高いことを知らない人を「ダサいな」「教養ないのかな」と笑う出演者の【友人・大森】に、「喫煙者、人を馬鹿にしがちっていうね」とここでも“あるある”を披露した岸谷。
もちろん岸谷はタバコで生じる「税収と損失額」を把握した上で、あえて「俺たちが収めた税金」と問題提起をしてみせたのだろう。
