小さくてかわいいキャラクターながら、どこか不思議で奥深い世界観で幅広い世代を魅了する『ちいかわ』。初の映画『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』は公開直後から満席の映画館や入場者特典が話題になるなど勢いが止まらない。
そんな中、ANAとのコラボ機「ちいかわジェット」で注目されたのが、ウサギが機長、ハチワレが副機長という設定だった。その理由をANAに聞いた。
「かわいい」だけでは語り尽くせない魅力
イラストレーター・ナガノ氏がX(旧Twitter)で発表した漫画を原作に、2020年から展開されている『ちいかわ』。かわいらしいキャラクターたちの日常を描きながら、ときにシビアで予測不能な展開を織り交ぜた独特の世界観で、子どもから大人まで幅広い支持を集めている。
「その人気をさらに加速させているのが、7月24日に公開された初の映画作品『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』です。公開から14日間で興行収入50億円を突破し、8月8日からは新たな入場者特典『ボンボンドロップシール』の配布も始まるなど、公開後は熱量が落ちるどころが高まるばかり。
特典を目当てに何度も劇場へ足を運ぶファンも少なくなく、興行収入100億円も視野に入る勢いです」(映画ライター)
映画のヒットを追い風に、『ちいかわ』は空にも活躍の場を広げた。全日本空輸(ANA)とのコラボレーションによる特別デザイン機「ちいかわジェット」では、ある“設定”がファンの注目を集めているのだ。
機体は2026年10月末から国内線に就航予定で、ちいかわやハチワレ、ウサギ、モモンガら人気キャラクターが描かれている。キャラクターたちはパイロット姿で登場。その中でもファンの視線を集めたのが、ウサギが袖に4本ラインの「機長」、ハチワレが3本ラインの「副機長」という設定だった。
「ハチワレは明るく前向きで仲間思いな性格として親しまれている一方、ウサギはいざという時に頼りになりますが、自由奔放で予測不能な言動が持ち味のキャラクター。そのためSNSでは《少し怖い…笑》といった声も上がり、役割の設定に関心が集まっていました」(前出、映画ライター)
「それぞれのお考えで…」明かしたキャラ設定の背景
では、なぜウサギが機長で、ハチワレが副機長という役割になったのか。『週刊女性PRIME』はANAに役割を設定した理由や経緯について尋ねたが、
「『ちいかわ』の世界観や版元様等のご意向を尊重させていただいており、設定の経緯については回答を控えさせていただきます」との回答だった。そのうえで、
「ちいかわのファンの皆様、そしてANAをご利用いただく皆様それぞれのお考えで、ご自由にお楽しみいただけますと幸いです」
とコメント。一方、制服デザインについては、「弊社の各職種の現行制服を参考としております」と説明。
さらに今回の特別デザイン機では、機体だけでなく、機内のヘッドレストカバーや紙コップなどにも『ちいかわ』デザインを展開。搭乗中も作品の世界観を楽しめる仕掛けが用意されているという。
デザインコンセプトについては、
「今回の特別デザイン機『ちいかわジェット』では、ちいかわのまわりに四季を通じて日本各地で見られるモチーフを散りばめています。空港で機体を見つけた際は、そうしたモチーフも含めてぜひお楽しみください」
機長と副機長の役割が決まった理由は最後まで明かされなかった。しかし、答えをひとつに定めず、それぞれが自由に想像を膨らませられる余白を残したこともまた、『ちいかわ』という作品らしさなのかもしれない。
映画の大ヒットに加え、航空機とのコラボレーションでも話題を呼ぶ『ちいかわ』。かわいらしい姿の奥にある、予測できない展開や独特の世界観こそが、多くの人を惹きつけ続ける理由なのだろう。
