桜井幸子と持田真樹

「春のこもれ陽の中で 君のやさしさに――」

 森田童子が歌う『ぼくたちの失敗』のメロディとともに、教師と生徒の“禁断の恋”が日本中をくぎ付けにした。1993年に放送され、最終回の視聴率が33%(ビデオリサーチ調べ、関東)を記録したドラマ『高校教師』(TBS系)である。あれから33年という月日がたったが、最近になってPrime Videoで同作の配信がスタートし、再び話題を集めている。

36歳のときに芸能界を電撃引退した桜井幸子

脚本は野島伸司さんが担当し、真田広之さんと桜井幸子さんが禁断の恋に落ちる教師・羽村と生徒・繭を演じました。ほかにも狂気をはらんだ教師・藤村を京本政樹さんが、娘に異常な愛情を向ける父・耕介を峰岸徹さんが、生徒を守ろうと奔走する熱血教師・新庄を赤井英和さんが演じるなど、今振り返っても驚くほどセンセーショナルな内容でした」(テレビ誌ライター)

 第1話の冒頭で、「心配いらないよ。わたしがいるもん!」と羽村に語りかけた繭。その透明感と危うさで、一気にブレイクしたのが桜井だった。

「繭役には当初、観月ありささんがオファーされていましたが、台本の内容に難色を示し辞退したと言われています。代わりに抜擢された桜井さんはその後、TBS系のドラマ『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』『未成年』と野島作品に立て続けに出演し、人気女優となりました」(前出・テレビ誌ライター)

 2003年、音楽プロデューサーの田中聡と結婚したものの、'06年に離婚。'09年12月、36歳のときに海外留学を理由に突如、芸能界を電撃引退した。その後、ロサンゼルスで暮らすアメリカ人の会社経営者と再婚したと伝えられているが、公の場には姿を見せておらず、現在は52歳となっている。

 Xには、Prime Videoの配信を見た視聴者から、

《大好きな女優さんでした》
《最後のシーンが未だに謎》
《桜井幸子は今は主婦として元気にやっているだろうか…》

 など、作品を懐かしむとともに、桜井の現在を気にかける声もあがっている。

今も芸能事務所に所属している持田真樹

 一方、繭の親友・相沢直子を演じていたのが持田真樹。ハードな役柄と衝撃的なシーンが話題を呼び、彼女もまた大きな注目を集めたが、その後の人生は桜井とは大きく違っていた。

持田さんはもともと菅野美穂さん、中谷美紀さんらも在籍したアイドルグループ『桜っ子クラブさくら組』で活動。『高校教師』で人気に火がつくと、テレビ朝日系のドラマ『お父さんは心配症』『八神くんの家庭の事情』などに出演しました」(スポーツ紙記者、以下同)

 私生活では2012年に会社経営者の男性と結婚。その後、2人の娘を出産した。劇中でポニーテール姿の愛くるしい女子高生を演じてから33年。現在は51歳となり、13歳の長女と9歳の次女を育てる母となっている。

持田真樹の公式インスタグラム

今も芸能事務所に所属していますが、SNSから見えてくるのは女優としての姿より、母としての日常です。いちご狩りやテーマパークに出かけ、子ども向けキャラクターのコンサートにも足を運ぶ。昨年12月に行ったと思われるみかん狩りでは、楽しそうに走っていく娘さんの後ろ姿を撮影していました。持田さん自身も娘さんたちもSNS上で顔は見せていません。それでも、かつて『高校教師』で藤村に翻弄される壮絶な役柄を演じた少女が、今は娘たちの成長を見守る母に。月日の長さを感じます」

 33年前、同じ教室にいた2人。今も桜井の「その後」だけは謎のままだ。それでも、彼女の笑顔を覚えているファンなら、今もどこかで幸せに暮らしていてほしいと願わずにはいられない。