美奈子さん

 少子化社会を真逆で行く、“ビッグマミイ”こと美奈子さん。YouTubeでは子どもたちと本気で戯れ、おいしそうな料理を作り出す……。今の生活を、自分も楽しみながらも「子どもたちの幸せが一番」という気持ちが伝わってくる彼女に、今後について伺いました!

ビッグダディの近況はネットニュースで知る

あの人が結婚したとか離婚したとか、全部ネットのニュースで知るんです。子どもたちが『ほら、またニュースになってるよ』なんて教えてくれて(笑)

 こう朗らかに語るのは、ドキュメンタリー番組『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)で注目を集め、現在はタレントとユーチューバーとして活躍する8児の母・美奈子さんだ。あの人とはもちろん、“ビッグダディ”こと元夫の林下清志さんのこと。

 登録者数32万人(2026年7月末現在)のYouTubeチャンネル「美奈子ファミリーTV」では、大家族のリアルを発信中。

 また、今年は個人会社を設立し、社長業にも乗り出した。アグレッシブに動き続ける美奈子さんの現在地と、これからの展望について話を聞いた。

「美奈子ファミリーTV」では、子どもたちはもちろん、孫や実母まで一家総出演。大家族ならではのにぎやかな生活を余すことなく発信し、視聴者の心をつかんでいる。そもそもYouTubeを始めたきっかけは?

すごく雑な性格なこともあって、これまで育児日記というものを全然つけてこなかったんです。なので昔のことを子どもたちとしゃべっていても、思い出せないことが多くて。8人も子どもがいると、誰の話だったかわからなくなっちゃうんですよね

 子どもたちが「ユーチューバーになりたい」と言い出したのは、まさにそんなときだった。

成長の記録にもなるし、『やってみる?』ということでYouTubeを始めました。だから私にとっては、動く育児日記みたいな感覚なんです。今では、YouTubeの撮影が家族で集まるきっかけになっているので、やってみてよかったですね

 美奈子さん得意の手料理が並ぶ“ごはん企画”は、チャンネル内でも屈指の人気コンテンツだ。

ちゃんとしたところだけを見せていますよ(笑)。疲れているときは買ってきたお惣菜や冷凍食品も使いますし、Uberする日も全然あります。SNSで毎日小鉢いっぱいのお料理を並べている方を見ると本当に尊敬しますね。でも私には到底まねできません。なので私からは『これでも別に死にはしないよ』というスタイルをお見せできたらと思いながらやっています

 多いときには最大14人の子どもたちと暮らした美奈子さん。4度目の離婚後、現在は5人の子と暮らし、3人の孫も頻繁に遊びにくる。子どもたちからは「ミナ」「ミナちゃん」と呼ばれ、母親というより仲良しグループのまとめ役のようだ。

友達とかママ友という言い方のほうがしっくりくる

長女の乃愛琉と次女の姫麗も若くしてママになりましたが、なんの心配もなかったですね。昔から下の子たちのお世話を手伝ってくれていたので、子育てももはやベテランのようです

『ハダカの美奈子』出版記念の記者会見にて

 自身も小学生の子を育てる美奈子さん。長男、そして長女、次女とは、日々の悩みを共有し合う関係性だという。

『長会(おさかい)』という、上の子たちで構成されたLINEグループがあるのですが、育児に悩むことがあったらそこで相談し合っています。私が言うよりも、兄や姉から言ってもらうほうが言うことを聞いたりするんですよね。家族や親子よりも、友達とかママ友という言い方のほうが今はしっくりきます

 役割や関係性を、それぞれのタイミングで柔軟に変えていけるのが大家族・美奈子ファミリーの強み。しかし、かつては人数が多いがゆえの悩みもあったそう。

遊びに行きたいところがあったら、お友達を誘うのではなく『家族の誰かと行けばいいか』となる。人間関係が家族間で完結することが多々ありました。家族仲がいいのはうれしいけど、家に居すぎるのも親としては心配なわけです。四女の妃翠がまさにそのタイプでしたね

 そんな妃翠さんだったが、メイクに目覚めると17歳で韓国に単身留学。現在も現地の学校でメイクを学んでいる。

みんな、成長とともに、性格もどんどん変わっていく。学費については正直大変ですが、勉強したい気持ちは支えてあげたいです。どの子どもたちに対しても、どうしてもこれを学びたいという熱意を伝えてくれたら、私もそのために頑張ります。ただし『楽そうだから』みたいな理由では、許可しません(笑)

 子どもたちの成長を喜ぶ反面、最近は、巣立っていく寂しさを切実に感じるように。

この間、たまたま食卓に3人しかいない夜があったんです。ほかのご家庭では普通かもしれませんが、わが家にとってはすごく少ない人数。『寂しいね』なんて言ってました

 現実問題、子どもが全員巣立っていく日もそう遠くはない。

子どもたちが巣立っていったあとも、楽しく生きていけるような生き方を探していかないとですね。子どもに合わせることが当たり前になっていたので、外食するときも、自分が何を食べたいかわからないんですよ。つい『なんでもいいよ』と言っちゃう。そういうところから向き合っていかないと、ですね

 とはいえ美奈子さんはまだ43歳。今後さらにお子さんが増える可能性もなくはない?

お相手ができたらの話ですけれども(笑)、絶対に嫌だという気持ちはないですね。子どもは好きなので。でも今は孫がちょうどいいです。ただ可愛がっていればいいし、責任もないので

 前述のように、元夫であるビッグダディは、結婚・離婚で再三話題になるが……。

ダディの話はタブーでない

びっくりですよね。ダディの話は、わが家ではタブーでもなんでもないです。先日、ダディの娘である五女の蓮々が部活で腰を痛めたと言い出したので『(柔道整復師である)お父さんに診てもらえば?』なんて冗談が言えるくらい。子どもたちと思い出話をするときも、(ダディとその子どもたちとの)小豆島での暮らしは本当に楽しかったよねとよく言っています

ビッグダディと結婚していたころ 

 より多岐にわたり活動していくため、4月に個人会社「BASE375株式会社」を設立した美奈子さん。新たに経営者という肩書が増えた。

みなさんの助けを借りながらなんとかやっています。今まで社長になりたいと考えたことはありませんでしたが、いざやってみると、家族をまとめることとなんとなく似ているんですよね。私、向いてるかも……とも思いました(笑)

 さっそく新しい挑戦も。5月に板橋区の赤塚一番通り商店街で開催された赤塚祭りに、「美奈子食堂」を出店。子どもたちと共に、カレーや唐揚げを販売した。

ありがたいことに大盛況でした。子どもたちも刺激を受けたみたいで、『こういうイベントをもっとやりたい』とか『みんなに楽しんでもらえる動画を撮りたい』という声も出るようになって、すごくいい経験でしたね。私自身、普段応援してくださる方と直接話す機会はなかなかないので、とても楽しかったです

 また、会社設立に合わせて、YouTubeチャンネルを大幅にリニューアルした。ユーチューバーとしても、今まで以上に力を入れていきたいと語る。

16歳から子育てをしてきて、何をするにも子どもが最優先でした。最近ようやく1人の時間を持てるようになり、変な話、やっと成人式を迎えたような気分なんです。これまでやりたかったけど、できなかったことがたくさんあります。YouTubeを通じて、その姿を皆さんにお届けできたらと思っています。

 その第1弾として8月中に新チャンネル『美奈子TV』を開設し、配信を開始します。『美奈子ファミリーTV』は子どもたちとのチャンネル、新チャンネル『美奈子TV』は“タレント・美奈子”のチャンネルとしてがんばっていきます」

 ゲストを迎えてのトーク企画や、ロケに出て視聴者の方々と交流するなど、さまざまな企画を構想中。“美奈子”の新章は始まったばかりだ。

文/中村未来 撮影/佐藤靖彦

みなこ 1983年生まれ、愛知県豊田市出身。16歳で長男を出産。『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)で、ビッグダディこと林下清志氏と再婚して注目される。離婚後出版した自伝『ハダカの美奈子』がベストセラーに。現在は8人の子どもの母であり、3人の孫がいる。2026年4月に「BASE375株式会社」を設立。飲食店のコンサル業や、グッズ展開などを企画中。