阪神との天王山で3タテを食らい、優勝争いから一歩後退した橋上巨人。阿部慎之助前監督から急遽引き継いだ橋上秀樹監督代行の手腕は、就任当時こそ「橋上マジック」ともてはやされたものだった。しかし勝負の夏を迎え、不可解な選手起用や継投が続いたことで、ファンのフラストレーションも溜まる一方で……。
同率首位で迎えた8月11日からの阪神3連戦。巨人は山崎伊織、井上温大、西舘勇陽の先発陣が阪神打線につかまり、本拠地・東京ドームでまさかの3連敗を喫した。指摘されたのは継投の遅れだ。
「掛布雅之氏が自身のYouTubeで明かしたところによれば、初戦を一緒に解説していた江川卓氏は、山崎のスライダーが抜けていることやマウンド捌きに余裕がないことを見抜き、かなり早い段階で調子が悪いことに気づいていたそう。しかし、橋上監督代行は6回途中、球数も119球まで続投させ、結果は6失点KO。もし4回あたりですっぱり諦めて代えていれば、まだ1点差で勝負はどう転ぶかわかりませんでした。
江川氏は、以前のYouTubeでも橋上監督代行と阿部前監督との違いについて言及。全権を掌握して動ける『正監督』と違って、コーチから昇格した『代行』という立場では、イニング途中での投手交代を決断するのは心理的にも難しいと指摘しています」(スポーツライター)
批判は全て甘んじて受けます
実際、0対1で敗れた7月26日の阪神戦後には、橋上監督代行自身、「決断が鈍ったところがいくつかあった」と反省の弁を語っている。
「投手起用においては手遅れになってからようやく交代する傾向が見られるのは確かです。2対11で大敗した14日の中日戦でも、先発の竹丸和幸が立ち上がりに村松開人への死球で明らかに動揺していた。しかし、そのまま引っ張った結果、3回8失点の大炎上。今季ワーストとも言える試合内容に、橋上監督代行も『批判は全て甘んじて受けます』と険しい表情を浮かべていました。
16日の中日戦は8回に10得点を奪って大勝したものの、1対0とリードした7回表二死一二塁の場面で、投手の小笠原慎之介に代打を送らなかった采配も賛否が分かれるところ。結果的にこの賭けには勝ちましたが、“仕掛けられない勝負師としての弱さ”も覗かせ、紙一重の勝利だったと言えます」(スポーツ紙記者)
一方で、野手陣の起用法や打線の組み換えにもブーイングが聞かれる。
「多くのファンが納得していないのが、キャベッジに対する謎の固執です。不振にあえぐ助っ人を二軍降格させるも最短で1軍再昇格させ、13日の阪神戦では好調の佐々木俊輔を外してまで即スタメン起用。4打数無安打3三振に倒れると、指揮官自ら『こちらの判断ミス』と厳しい言葉を口にしていました。
にもかかわらず、翌14日には2番で起用するという迷走ぶりを見せています。橋上監督代行はキャベッジに対して厳しい言葉を発しており、もしかすると、コーチ陣との合議制の中で、自身の考えを押し通せない何らかのしがらみがあるのかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)
原辰徳氏の再再登板説が浮上
ネット上でも《毎回投手の代える時を間違えて傷口を広げているのはうんざり》《スタメン起用の意図が分からない》《優勝は空き噛めてCSのことを考えることにする》といった声が聞こえてくる。
レギュラーシーズン残り40試合を切り、にわかに来季の去就に関する話も騒がしくなってきている。
「ここにきて一部メディアが、原辰徳氏の再再登板説が浮上していると報道。球界OBである山崎武司氏、飯田哲也氏や内藤尚行氏は15日のYouTubeで『もし橋上監督が巨人を優勝に導いたら』のテーマでトークを展開。『優勝して代わったら伝説』『ヘッドコーチに戻ったら事件』と盛り上がっていました」(前出・スポーツライター)
いよいよ隠しきれなくなった「代行監督の限界」。これ以上阪神に引き離されると「終戦」ムードも漂い始めるだけに、ベンチの采配への巨人ファンの目線はますます厳しくなっていきそうだ。
