立憲民主党党員がAIで作成・運用していると思われるアカウント(該当Xアカウントより)

 X上で“中村りほ@立憲民主党”として女性支援や子育て支援を訴える投稿を続けていたアカウントが、生成AIで作られた架空の存在だったことが判明。さらに、運営していたのは立憲民主党の党員だったことが明らかになり、ネット上をざわつかせている。

立憲民主党の党員によるAIアカウント

立憲民主党党員がAIで作成・運用していると思われるアカウント(該当Xアカウントより)

 プロフィール欄によると、アカウントの立ち上げは2024年6月。《性暴力から妊娠、出産。経験を生かし女性が安心して暮らせる社会を目指します。女性支援、子育て支援、農業振興、地域活性化、福祉の充実を目指し、皆さまの声を大切に活動します》と書かれている。

「このアカウントは政治家としての活動報告だけでなく、自身の妊娠や出産についても語っていました。2月10日には《お腹の中の小さな命を守りたい》のコメントとともに、妊娠中の写真を投稿。8月15日には《3620gの女の子を出産しました》と報告があり、《ようやく聞こえてきた小さな産声。無事を確認できたときは、張りつめていたものが一気にほどけて、涙が止まりませんでした》と出産時の感動的な想いまで綴られています」(フリーライター)

 しかし、ジャーナリスト・堀潤氏の取材により、このアカウントは生成AIで作られたものであると判明。作成者は立憲民主党栃木県連に所属する男性党員であり、ただし立憲民主党から公認を得て政治活動しているわけではないことも確認された。

 一方、アカウントの存在については立憲民主党本部も把握。作成者に対して“今回のようなAIを使用した作画は不適切な行為だ”と伝えているが、対応には苦慮している様子だったという。

作成者「非常に軽率だった」

「堀氏は作成者にも取材を申し込んでおり、8月19日になって書面で回答があったと報告しています。それによると、《架空の人物を実在する政治活動家であるかのように見せてしまったことについて、“非常に軽率だった”》と深く反省。経緯について《女性や子育て、性暴力被害などの問題について発信したいという思いがあり、架空の人物を設定して発信を始めた》と説明したそうです」(前出)

 堀氏によると、党本部も作成者に“アカウント名への党名使用は控えるように”と指導しているとのこと。

 架空アカウントをAIによって作成し政治活動していたことに、ネット上では

《政治活動に堂々と虚構を混ぜ込むのは、民主主義の根幹を揺るがす行為であり、AIを使った愉快犯よりよっぽど悪質》

《そもそも架空の議員を、あたかも実在するかのように活動させてる立憲はどうなの?何かしらの法に触れないのかね?》

《なんの意図でこのアカウント運営してるんだ…怖過ぎるよ…》

《気持ち悪い。AIに子供を産ませる???気が狂ったか???》

《立憲党員がガチでヤバい!》

 といった憤りと困惑の声が集まっている。

 AIの登場により、架空の人物が政治活動をおこなうという、過去には考えもしなかった出来事が起きてしまった。今後、本気で世論を扇動しようとするものが現れたとき、果たして偽物を正しく見分けることはできるのだろうか。