Netflixで配信中の人気恋愛リアリティー番組『ラヴ上等 シーズン2』が、思わぬ形で大炎上している。
同作は、日本初の“ヤンキー恋愛リアリティーショー”を掲げるNetflixのオリジナルコンテンツ。全国から集まったヤンキー男女が共同生活を送り、恋愛や友情を通じて過去と向き合いながら“生き直す”姿を追うドキュメンタリーだ。
昨年12月に配信されたシーズン1は日本のNetflix週間TOP10で4週連続1位を獲得、韓国でもランクインするなど大きな話題を呼んだ。
8月4日からは、舞台を沖縄に移したシーズン2がスタート。MCにはプロデュースも手がけるMEGUMIとピン芸人・永野が続投し、新たに日本人女性ラッパーのAwichが加わるなどパワーアップしていたが、8月11日配信の第5話で一気に風向きが変わってしまった。
「出演者が自身の過去を明かす場面で、“火遊びの延長で人に火をつけちゃった”といった趣旨の発言をしたんです。本人は反省の弁も口にしていたものの、“人に火をつけた”というショッキングなワードがSNSで一人歩き。番組の性質上、多少のやんちゃエピソードは想定内でしょうが、あまりに具体的な加害行為に視聴者の不快感が爆発してしまいました」(スポーツ紙記者)
火に油を注いだ法務省とのタイアップ
SNS上では、
《他人に一生消えない傷を負わせて武勇伝気取り?》
《まったく更生してないじゃん》
と激しい批判が殺到。プロデューサーのMEGUMIが8月13日に《傷つけるような言葉を投げかけることは、どうかおやめください》とSNSで誹謗中傷を控えるよう呼びかける事態にまで発展した。
だが、今回の騒動がここまで波紋を広げている最大の理由は“法務省”の存在だ。法務省は同番組とタイアップし、「更生上等!!」「立ち直りって、ラヴだ」といったキャッチコピーのポスターを制作して全国の関係機関に掲出している。
犯罪自慢とも受け取れる発言で炎上する番組と、国の秩序を守る官庁とのコラボに対し、SNSでは、
《税金を使って犯罪自慢番組を宣伝するな》
《被害者の気持ちを考えてほしい》
と怒りの声が相次いでいる。
そこで週刊女性PRIMEは、法務省に対して今回の炎上を把握しているのか、そしてタイアップを今後も継続するのかを話を聞いた。
法務省が明かした「ポスターの行方」
まず、タイアップ決定の経緯について法務省の担当者はこう回答する。
「『ラヴ上等』は単なるヤンキー番組ではなく、出演者が過酷な生い立ちや過去の罪など生きづらさを抱えながらも自分と向き合い、葛藤し、地域社会との関わりの中で成長していく姿が描かれています。この点が、犯罪や非行をした人を社会の中で支え、再び歩み出せるようにする『更生保護』の取組に通じるものがあると考え、タイアップに至りました」
番組内容や演出については「いっさい関与していません」としつつも、「作品完成後にネットフリックス様からお話をいただき、事前にできあがった作品を確認したうえで決定しました」と明かした。
では、SNS上で巻き起こっている炎上や批判をどう受け止めているのか。
「ご指摘の事態については把握しておりますが、出演者の個別の発言や作品上の演出について、当省として評価や見解を示す立場にはありません」
気になるポスターの撤去やタイアップ中止の可能性については、以下のように回答した。
「今回のタイアップは犯罪や非行を肯定・美化するものではなく、立ち直りを支える『更生保護』について多くの方に知っていただくきっかけとするのが目的です。現時点において、ポスターの掲出を一律に取りやめる予定はありません。他方で、否定的なものも含めいただいたさまざまな御意見は真摯に受け止めてまいります」
“過去と向き合い、やり直す”という更生保護の理念自体は尊いものだ。しかし、視聴者の納得を得られない過激な演出と国のタイアップという組み合わせは、結果として大きな疑問を残す形となってしまった。
