“福岡県議会のドン”こと、蔵内勇夫議長と林泰輔議員(議会の公式サイトより)

 福岡県議会に対しての国民の怒りは収まっていない。SNSでは、福岡県議長の辞職勧告決議案の動議に賛成した議員の一覧が拡散。批判が噴出している。

波紋広がる緊急動議のその後

採決中止動議に賛成した佐藤かえで県議のXアカウントは鍵垢に…(公式Xより)

 8月17日、蔵内勇夫議長の議長職の「辞職勧告決議案」が提出されるも、採決の目前で中止となった福岡県議会の臨時会。自民党県議団の林泰輔県議が、採択を避けるため「動議」の声を上げ、緊急動議が賛成多数で可決されたのだ。

「動議を提案した理由として、林県議は“採決を図ることは極めて拙速”とし、“根拠がない決議案を出すこと自体がおかしい”と説明しました。もっともらしい理由を述べていますが、林県議は蔵内議長の秘書出身のため、国民からすると身内を守るための都合の良い言い訳にしか見えません。林県議への県民の信頼は下降する一方。今後も相当な批判が続くでしょう」(政治部記者)

 実際、世間からは《元秘書から動議が提出されるのが気持ち悪い》や《忖度ばかりで県民のことを考えていない。一緒に辞めてほしい》といった厳しい意見が続出している。

 特に福岡県民の林県議に対する嫌悪感は相当なもので、林県議は自身のホームページを一時停止する事態に。ちなみに一時停止される前のホームページには、蔵内議長を「師」と仰ぎ、師から授かった「政治家は草鞋(わらじ)たれ」との言葉が掲載されていた。

 また、林県議の実家である原鶴温泉の旅館「泰泉閣」への不買を呼びかける動きも拡大。林県議はXで泰泉閣不買に繋がる投稿に対して、《これは私の「周辺」に対する圧力と捉えます。相当の覚悟を持って呼びかけられているのですね?》とコメントしている。しかし、これに対しても《このコメントが圧力では?》といった冷ややかな声が。

緊急動議に賛成した議員の一覧が拡散

 動議による影響は、これだけに留まらない。SNSでは、林県議の緊急動議に賛成した議員の一覧が拡散されることに。

「今回の緊急動議ですが、裏で根回しがあった上での提案だとされています。そのため、圧力がかかった自民党県議はほとんど賛成。自民党で唯一反対したのは、“金銭授受疑惑”を証言した江藤秀之県議だけでした。

 意外だったのは、立憲民主党、国民民主党、社民党などで構成される第2会派『民主県政県議団』の反対が10人、賛成も10人であったこと。半分は自民党に同調して動議に賛成しているわけです。これに愕然とした国民は多く、それぞれの議員へ批判が殺到。一部議員は鍵垢対応で逃げ、火に油状態となりました」(前出・政治部記者)

 ネット上では、

《県民感覚との乖離は深刻》

《民主主義とはかけ離れ、悪も善とし、善も悪とする県民、国民の気持ちなど無視ですね。福岡県議会は終わっています》

《まさか民主県政県議団の一部までが動議に賛成したとは。自民県議団に対する野党がこんな感じとは正直びっくり》

《蔵内に逆らえず……何とも惨めな議員さん達ですね》

《緊急動議に賛成した人たちは絶対に落選してほしい》

 といった声が。

 福岡県民のみならず、国民全体から不信の目を向けられている福岡県議会。今後、県民に寄り添った対応に舵を切ることはあるのだろうか――。