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 1月13日に、スポーツ紙が報じたことから騒動に発展したSMAPの解散問題。21日には『SMAP×SMAP』収録のため、謝罪報道以来、5人のメンバーが集まった。

 収録後、都内の飲食店で近藤真彦や嵐のメンバーをはじめとするジャニーズ事務所所属のタレントが集まり、謝罪のための食事会が開かれたのだ。

 謝罪放送を見て、ある芸能レポーターは、'89年の大みそかに行われた近藤真彦と中森明菜の会見を思い出したという。

「その年の7月に明菜が近藤の家で自殺未遂を起こし、騒動後、初めてふたりそろって会見を開いた。しかも、金屏風が用意されていたから、報道陣は“すわ、結婚会見か”って思ったけど、結局、交際をうやむやにしただけだった。

 あのとき、堂々としていた近藤が木村で、終始、うつろで動揺したような表情をした明菜が4人のメンバーとダブりましたね。あの会見を仕切ったのが、メリーさんと『週刊文春』で騒動の内部を明かしたジャニーズ事務所の系列会社社長だったというのも、因縁ですね」

 その後、マッチは4年後に現在の妻と結婚。中森はいまだ、本格復帰できていない。27年前はジャニーズ事務所の計算どおりにコトが運んだのだが……。

「あのときも、メリーさんはマスコミをうまく調整し、マッチのイメージ低下を最小限に食い止めることに成功した。つまり、世論をうまくコントロールできたんです。今回も同じようにできると思ったのでしょう。

 でも、ネット時代になり、ひとりひとりの意見が大きなパワーを生むことを理解していなかった。むしろ、この謝罪がメンバー内の心のしこりを大きくし、SMAP解散の後押しをしてしまったように思えます。

 メンバーのエゴによる解散は批判されますが、こんなにも事務所と木村から追い詰められているなら、SMAPから出てもいいんじゃないという声が今後、大きくなってくるでしょう。そうなれば、彼らが独立してもイメージダウンはそんなになく、独立後も活動はしやすい。

 つまり、あの謝罪報道が、皮肉にもSMAPの空中分解を引き起こすきっかけになったのでは。事務所との契約が切れる9月末が、解散のXデーになることも十分にありえます」(別の芸能プロ関係者)

 謝罪放送前までは、SMAPは解散しないはずだった。だが、この理不尽な仕打ちが、メンバーの気持ちや世論を一変させてしまったのだ。

「視聴者はバカではないですからね。SMAPにマイナスにならずに、事務所がマイナスになってしまった。これから、ジャニーズ事務所に批判の矢が飛んでいくのは当然の結果でしょう」(作家の麻生千晶氏)