巨人・坂本勇人の現状に、ファンの関心が集まっている。ベンチを温める日々が続く中で巡ってきた久しぶりの先発出場。しかし、試合後の痛々しい姿にSNS上では様々な思いが交錯しているーー。
8月19日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦。坂本は「6番・三塁」として、7月20日以来となる22試合ぶりの先発出場を果たした。2回の第1打席で相手エースの東克樹から左前打を放つなど健在ぶりを示したものの、1点を追う9回2死一、二塁の土壇場で巡ってきた決定機では遊ゴロに倒れ、最後の打者となり、試合は0対1で惜敗。さらに、試合終了直後には足を引きずるような仕草を見せていたことで、ファンからは心配の声が上がっていた。
坂本は「最後カラダつっちゃって情けないけど、久々に野球やったなって感じました。また明日も出番があれば頑張ります」とコメント。9回の打席についても「久々にスタメンだったんで最後も打ちたかったですけど、そんなに甘くなかった」と悔しさを滲ませた。
橋上監督代行の起用法にも疑問
橋上秀樹監督代行は、試合後の取材に対して「コンディション的に問題なかったですし、今後の残り試合も今まで以上にやっぱりやってもらいたいという気持ちもありましたし、ちょっとブランクありながらでも行ってもらおうと。だいぶ空いたのでいいところで代えられればなと思ったんですけど、展開が展開だったんでなかなか途中で交代させることができなかった」と説明したが、長期間の実戦から遠ざかっていた主力選手をいきなりフル出場させたベンチの起用法に対しては疑問の声も聞かれる。
「坂本の出場は8月4日以来15日ぶり。そんなベテランをいきなりスタメンで起用し、最後まで引っ張れば、筋肉に急激な負担がかかるのは目に見えています。橋上監督代行は展開の厳しさを理由に挙げていましたが、選手のコンディション管理という面では配慮が不足していたと言わざるを得ません」(スポーツ紙記者)
実際、中日で監督を務めた名将・落合博満氏は、過去のテレビ番組でベテラン選手の起用法について、「疲れを理由に休ませることには反対。1回休んでしまうと体がそれに慣れてしまい、その後9回までいけとなるとしんどい思いをする。できるのであれば休ませたくはない」との持論を展開。ベテランこそ継続して打席に立ち続ける重要性を説いていた。
「落合氏も指摘していたように、プロの第一線で長く戦ってきた実績のある選手ほど、試合に出続けることでコンディションや集中力を維持する傾向があります。一度ベンチを温める期間が長くなると、いざスタメンで起用された際にトップスピードへ体を適応させるのが困難になる。今回のように久しぶりの出場でいきなり体がつってしまう事態は、本人の衰えという以上に、日常的な実戦感覚の不足が招いた部分が大きいのでは」(スポーツ紙デスク)
さすがに引退の2文字がちらつく
ネット上では、今回の起用法をめぐりファンからは、《チームが優勝争いしてる中で試合に出て『最後まで出たら体つりました』とか言わないでほしい》《このコメントが出るようならさすがに引退の2文字がちらつく》《一試合出ただけなんだが…もうフルで戦えない体力なのか》といった厳しい声が続出。一方で、《早く代えなかったから体がつったというより出場機会が少なすぎるから》《15日ぶりの出番がスタメンとかマジで嫌がらせ》《若手が台頭しているとはいえ、1軍にいるのに何故スタメンで使わないのか理解できない》といった擁護の声も少なくない。
「通算安打数で長嶋茂雄氏の記録まであと8本と迫る中、満足に打席へ立てない状況が続けば、本人の中で潮時を感じてしまうきっかけにもなりかねません。阪神を追走するには若手の台頭だけでなく、ベテランの起用法も大きなカギになってきそうです」(前出・スポーツ紙記者)
「来年もまだまだ現役で」と願うファンの熱い声に応え、背番号6は本来の輝きを取り戻すことができるのか。
