空前ブームが訪れているビリヤニ(写真はイメージ)

 今、グルメトレンドに新顔が登場しているのをご存じだろうか。セブン-イレブン・ジャパンは、「CAFE BOX 骨付きチキンビリヤニ」を8月17日から順次発売した。価格は753円(税込み)で、南インドカレーの名店「エリックサウス」監修。今回の商品はセブンのカレーフェス第3弾のうちの一つ。

ビリヤニブームが到来

 発売直後からSNS上では、《コンビニでこの味売ってるのスゴすぎる》《ホールスパイスが入っててかなり本格的》《4軒回っても買えなかった》と絶賛の声と同時に、売り切れ続出の大反響の様子がうかがえる。

 ビリヤニとは、「バスマティ」という細長い米が使われているのが特徴の、インドなどで食べられているスパイスとお肉の炊き込みご飯だ。

 セブンイレブン広報部に、商品が生まれたいきさつを聞いてみた。

「ビリヤニは2025年の大阪・関西万博のパビリオンで提供されるなど、近年ますますその認知度と人気が高まっているメニューだととらえています。過去、セブンイレブンで販売したビリヤニもおかげさまでご好評いただいており、そこで一緒にお取組みさせていただいたエリックサウス様に今回も監修をお願いしました」(セブン‐イレブン・ジャパン広報担当、以下同)

 これまでにも発売があったという、ビリヤニ。今回の商品にはどんな新しい工夫があるのだろうか。

『もっと本格的なビリヤニを食べたい』というお声も多く頂戴し、これも受けてエリックサウス様と打合せを重ねました。

 今回は、カルダモンとクローブのスパイスをホールのまま加えることで本格的なスパイスの香りを引き出した点、ほろほろになるまで煮込むことで旨みの詰まった骨付きチキンを盛りつけた点など、さらなる本格感を追求したことがおすすめポイントです

ビリヤニ人気の理由

 こだわりが詰まった味わいが人々を魅了する一方で、そもそもなぜこれほどまでにビリヤニという料理自体が熱狂を集めているのだろうか。

 食文化研究家のスギアカツキさんは、

「これまで日本でインド料理といえば、バターチキンカレーなどの北インド料理が主流でした。一方、南インド料理は米を主食とし、油や乳製品をあまり使わず、スープのようにさらっとしたスパイス感のあるカレーや野菜料理が中心です。

 そもそも大きく話題になり始めたのは昨年後半からで、火つけ役はまさにエリックサウス。実際にビリヤニを提供する専門レストランや催事、惣菜商品も増えており、有名ファミレスでもコラボ商品が登場するなど、トレンド真っ盛りです。まれに見るヒットといっても過言ではないです」と太鼓判を押す。

17日より販売。骨付きチキンやジャガイモも入っておりボリューム感を評価する声も(セブン-イレブン公式HPより)

 人気を集める背景にはさまざまな要因が挙げられるそう。食のトレンドにかかわるものだと、

近年、麻辣湯や紅茶ブームなどスパイス、アロマブームがトレンド。香りで健康や癒しにつながる食材に注目が集まっています。そんなニーズに合致した料理としてビリヤニは登場しやすい環境にありました。

 また、エスニックカレーがレトルトでも手軽に食べられる今、消費者はエスニック界において次なるトレンドを待っている状況とも考えられます」(スギさん、以下同)

 エスニック料理と聞くと、好みは分かれそうだが……。

ビリヤニは、麻辣湯のような珍しい食材や味への期待とは違って、日本人好みのカレーのテイストで、辛さを調整しながら作ることが可能です。食のトレンドは若者や女性が担うといわれがちですが、ビリヤニについてはカレー好きの男性なども押し上げていると考えられます。

 それに日本人の主食は米。昨今の価格高騰の反動で『おいしい米料理が食べたい』という潜在意識も働いているのではないでしょうか」

 円安や渡航費用の上昇などで南アジアへの旅行は減少傾向にあり、コロナ禍からの回復も進まない。食で世界旅行気分を味わいたいニーズも高いという。

 まずは一度その味を手軽に体験し、“ビリヤニスト”への道を、今日から踏み出してみてはいかがだろうか。