昨年9月にクランクイン会見が行われた、現在放送中のNHK連続テレビ小説『風、薫る』。同作は、田中ひかるさんの『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案とし、実在の人物である大関和さんと鈴木雅さんをモチーフに、ふたりのナースを主人公とする物語だ。
上坂樹里の“力強さ”の根源
主人公のひとり・一ノ瀬りん役は見上愛が務め、もうひとりの大家直美役は2410人が参加したオーディションを勝ち抜いた上坂樹里が抜擢された。連続テレビ小説で“ダブル主演”という形式をとるのは2008年の『だんだん』以来、実に17年ぶりのこと。放送前から、その“異例さ”で注目を集めた『風、薫る』も、第22週(全26週)に入り佳境を迎えている。
そんな中、8月24日には同作の公式Xでダブル主演を演じたふたりのクランクアップを報告された。この投稿には、多くの労いコメントとともに、
《お疲れ様でした~ 本当に良い朝ドラで私の大きな活力となってます!!ロスが怖いですが、最終話まで全力で楽しみます!》
《もうすぐ最終回。 寂しいけれど、最後まで優しい風を感じながら見届けます》
《もう終わってしまうのが淋しいですが看護の始まりを知ることができてよかったです》
など、早くも“朝ドラロス”を懸念する声まで上がっていた。
オーディションで大役を勝ち取った上坂は、クランクアップに際し、《直美として生きてきた経験は、私の人生において大きな財産になりました》などと綴っている。
「上坂さんは、『風、薫る』での経験が大きな糧になったようで、《これから先、辛い時や悩んだりする時があっても、私にはこの1年間をこんなにも大好きな皆さんと、このすばらしい環境で過ごした経験があるので、「きっと大丈夫だ」「私はやれる」という自信と強さを感じています。本当にありがとうございました》とのコメントも残しています。
2000人超えのオーディションを勝ち抜いた“力強さ”を感じますし、見上さんは上坂さんの現場での様子を《ずっと一緒にいて愚痴を言っているのを一度も聞いたことがありません》と振り返っています。今作をきっかけにお茶の間での認知度は高まりましたし、今後の“大成”に注目したいですね」(芸能プロ関係者、以下同)
“国民的女優”の道を駆け上がる上坂。しかし、これまでの道のりは順風満帆なものではなかったという。
「2021年から『Seventeen』の専属モデルを務めていますが、それまでに3度のオーディション落選を経験。俳優としても何度もオーディションに落ちているのです。上坂さんは落選について、“悔しさで泣くこともある”としたうえで、“そういう役が来た時に生かそうと、切り替えることを大事にしています”というマインドだそう。今回の抜擢も、過去の苦い経験があったからこそのものでしょう。
今作では地毛での“断髪シーン”もあり、制作統括の松園武大さんはこの場面について、“上坂さんの直美役にかける思いを、我々制作側もしっかり感じ取りました”と話しています。作品への熱いプロ根性はこうした過去の挫折からきているのかもしれませんね」
わずか21歳の女優が今後どこまで輝きを見せていくのか。その姿から目が離せない。
